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2014年07月03日(木)放送分 「年金は何歳からもらうのがベストか?」
今朝のテーマは、「年金は何歳からもらうのがベストか?」。特定社会保険労務士の稲毛由佳さんにお話を伺いました。 年金は、個人の希望によって60歳から70歳までの間で受給開始年齢を選べますが・・・。 ただ、受給開始年齢によって、受取額が変わってきます。 年金は何歳からもらうのがベストなのでしょうか? 稲毛さんによると、 サラリーマンの年金の受給開始年齢は、1961年4月2日以降生まれの人から原則65歳になります。 (※女性は1966年4月2日以降生まれ) これは国が勝手に設定しているだけで 「私は60歳からもらいます」と直前に手続きすれば、60歳からの受給開始が可能です。 しかし、「繰り上げ受給」すると、1カ月早めるごとに受取額は満額よりも0.5%減り、最大5年で30%減となります。 一方、「私は70歳からにします」というのも可能で、70歳から受給開始の場合、1カ月ごとに0.7%増え、最大5年で42%増となります。 ということは、老後の蓄えに余裕がある人は、 受給開始年齢を70歳にした方がいいと思う人もいますよね? これに対し、稲毛さんは・・・ 一般に豊かな老後を送るのに必要な金額は、年金にプラスして5400万円と考えているのですが、5400万円くらいの蓄えのある人なら、60歳から受け取るのも1つの方法。 70歳まで無年金だと、せっかく蓄えを減らしながらの生活になる。また、運悪く、70歳までに死んでしまう可能性もあります。 これぐらいの蓄えがある人は、 <30%減らされているが、いざとなっても蓄えがあるから大丈夫> と考え、60歳から年金を受け取るのも1つの考え方です。 一方、子どもの学費や住宅ローンなどで、蓄えが少ない人も多いです。そういう方は、どうすれば・・・。 できるだけもらうのを我慢する。 70歳を受給開始年齢にした場合、年金は42%増し。 介護されることになった場合、現実問題として預貯金がなくても、子どもや奥さんの金銭面での負担が軽くなります。 みなさんは年金をいつもらうか考えたことありますか? ぜひ一度考えてみましょう! |
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