今週のしつもん

Q3
金魚のお腹が膨らみ血管が見えています。逆さになってからは少し膨らみがおさまったようですが、まだ膨らんだまま浮いています。どうしたらいいですか?
小5、女の子

岡本先生:これは転覆病という病気です。
おねえさん:転覆病?
岡本先生:はい。これはですね、金魚を改良していく中で丸く丸くしていきました。元々フナですから細長い体でした。それを丸くしてきたので浮き袋の位置がちょっとバランスを崩したらひっくり返ってしまうような位置に改良されてしまったのです。丸い金魚がなります。ランチュウ、リュウキン、デメキンなどです。
おねえさん:あなたの飼っている金魚は何ですか?
女の子:ランチュウです。
岡本先生:やはりそうですか。元々なりやすいです。浮き袋の空気はガス栓と言って、出したり入れたりする場所があります。そこで浮き袋の中の空気を出したり入れたりしています。
おねえさん:はい。
岡本先生:それがうまくいかなくなると転覆してしまいます。
おねえさん:転覆というのは「船が転覆する」の転覆ですか?
岡本先生:そうです。あなたの金魚はそうですか?
女の子:少しそれに近いです。
岡本先生:これは治る時と治らない時があります。もし治る時は少し青い水やプランクトンのたくさん沸いている水に入れてあげると治ることがあります。今どういうふうに飼っていますか?
女の子:水槽に入れて飼っています。
岡本先生:これはちょっと難しいかもしれませんからこの金魚だけを水槽から取って、食塩水に入れてあげた方がいいかもしれません。
おねえさん:え〜、金魚に塩水はいいのですか?
岡本先生:0.5%くらい、1リットルの牛乳パックに小さじ1杯くらい入れてあげればいいです。それで様子を見て下さい。でもこれは大変難しいです。治らないことの方が多いです。治ってくれると思って、エサも食べたら少しでいいからあげて下さい。

東京海洋大学副学長の岡本信明先生 先生

まえ まえのしつもんへ



おなじジャンル(いきもの)のしつもんへ