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2008年11月01日放送
質問1 ワインのコルクを抜くときに、たまに割れてしまうことがあります。コルクにも寿命があるのですか?
答え
答え1 ワインのコルク栓には、天然コルクと、天然コルクを砕いて再度固めてつくった圧搾コルク、 更にプラスチックの樹脂栓があります。 天然コルクは、コルク樫という木の皮の部分そのもので、寿命は25〜30年といわれ、長いあいだ熟成させる 高級ワインに用いられます。 また、圧搾コルク、樹脂栓には様々なタイプがあるため、その寿命は一概には言えないですが、 一般的には、1〜2年で飲まれるワインに使用されるのが望ましいと考えられています。
もっとも最近のコルクは品質も安定していますので、寿命でコルクが割れてしまうというよりも、コルクスクリューを曲がって刺したり、引き抜くときに斜めにひき上げてしまって割れやすくなるようです。 また、もうひとつ考えられるのはコルクの乾燥です。 コルクは乾燥すると縮んで固くなり割れやすくなったり、コルクと瓶の間に隙間ができてワインが劣化しやすくなるため、保存時には、瓶を横にしてコルクの乾燥を防ぐと良いでしょう。 それから、比較的高級なワインは機密性を高めるためと、瓶内の空気を減らすためにコルクの寸法も長くなっています。長い分、抜くときも注意が必要です。 一方、圧搾コルクや樹脂の栓は比較的短いサイズで抜きやすいものが多いです。
答え
質問2 ダージリンの茶葉には緑茶っぽい茶葉がたくさん混ざっていますが、こういうものなんでしょうか?
答え
答え2 ダージリン地方の紅茶は、産地の場所柄、収穫期によりその味わいの変化を楽しむことができます。 春に収穫される茶葉はファーストフラッシュといい、さわやかでフレッシュな味わいが特徴です。 収穫した茶葉が紅茶になるために酸化発酵という工程があります。この時、茶葉の細胞が壊れて酸素に触れることによって成分が変化します。ファーストフラッシュは、さわやかな風味を生かすため、酸化発酵の工程が浅くなっており、茶色に色が変わる前の緑色の茶葉が多く含まれます。
そして、秋に収穫するセカンドフラッシュは、味も香りもより深みを増したダージリンが収穫されます。 セカンドフラッシュも混合量は少ないものの、緑色の葉は含まれていることが多いです。
ダージリンは、インドのダージリン地方で生産される紅茶で、スッキリとした味わいと特有の香りから、 「紅茶のシャンパン」とも、また、中国のキーマン、スリランカのウバ、とともに「世界三大銘茶」と呼ばれています。 これからの季節は、是非あたたかい紅茶でほっとするひと時を楽しみたいですね。
答え
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