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2008年3月01日放送
質問1 子どもが飲める“白酒”は大人用とはどこが違うのですか?
 
答え
答え1 白酒とは、みりんや焼酎などに蒸したもち米や米麹などを混ぜて、1ヶ月程度熟成させてから、すりつぶして つくられるアルコール度数が10%前後のその名の通り白くて甘いお酒で、酒税法上ではリキュールになります。 江戸時代の頃から桃の節句のお酒として広く親しまれていますね。 それに対して、子供も飲める白酒というのは、おそらく、米と米麹だけで造られるノンアルコールの甘酒のことだと 思います。この甘酒は、米と米麹と水を混ぜて55〜60度で保温しておいておくと、一晩でできるので、 昔は「一夜酒(ひとよざけ)」とも呼ばれたそうです。 お酒と言っても、ノンアルコールなので、酒税法でいうお酒ではありません。 砂糖を加えず、米麹がお米のデンプンを糖に変化させた自然の甘みで、昔は夏にこの甘酒を飲んで夏バテを 防いでいたとのことです。 ただし、同じ甘酒でも、酒粕をお湯で溶かして造る甘酒はアルコール分が含まれますので、ご注意ください。
なお、中国酒の白酒は、バイチュウとよばれ、穀物を原料とした蒸留酒で、アルコール度数が50度以上もある ものもあり、色も透明で、とてもとても強いお酒です。
答え
質問2 純水ってどういう水のことですか?
答え
答え2 辞書などには、「純水(じゅんすい)とは、水から物理的、化学的な処理で不純物を取り除いた、純度の高い水」と定義されています。 純水の純度は、含まれるイオンの量で決まります。絶対的な純水は水分子(H20)だけの水、ということになりますが、実際は、使われる分野、例えば、物理化学の実験、半導体の製造、清涼飲料に使う水など、用途によってその度合いは様々で、徹底的な処理をしたものでは超純水と呼ばれたりします。 清涼飲料に使う場合は、イオン交換樹脂などで水の中に溶けているミネラルなどを処理した水を 純水と呼ぶのが一般的です。
清涼飲料を作るときに純水を使用するのは、飲み物の特徴や味わいをよりストレートに表現できることや、よりすっきりした味わいの飲み物に仕上げることができるからです。 たとえば、お茶であれば、含まれる成分のない磨かれた純水で淹れることにより、香り高いすっきりとしたお茶に仕上がります。
ただ、徹底的に処理した純水そのものの味わいは、というと、不味いということはありませんが、あまり美味しいものでないかもしれません。水の味わいは人それぞれ好みの違いはありますが、おいしさや味わいの感じ方は、含まれるミネラル成分によっても、微妙に異なるからなのです。
答え
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