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2008年1月05日放送
質問1 お酒の容器「徳利」は名前も形も独特ですがいつ頃からあるんですか?
答え
答え1 徳利は、室町時代から「とくり」と呼ばれていたようですが、その名前の由来は諸説あり定かではありません。 当時はお酒だけではなく、醤油や穀物類を運んだり貯蔵する容器で、現在よりも大きなものでした。 その後、江戸後期から明治大正、昭和の初めにかけて、以前はガラスの一升瓶などはありませんでしたので、 酒販店さんからお酒を買って自宅に持ち帰るための容器として、それぞれの酒屋さんの名前を入れた徳利が 貸徳利として、広く使われていました。 また小さな徳利も作られ、お燗をするときに使う燗徳利も一般的になり、徳利といえばお酒を入れる容器として定着しました。 その後、明治頃になると、この燗徳利がお銚子と呼ばれるようになったようです。 しかし、本来、お銚子という器は、徳利とはまったく別のものなんです。 長い柄のついた金属とか木でできた、お酒を盃(さかずき)に注ぐための器で、三三九度で使われたり、 お雛様の三人官女が手にしていることでもおなじみの器がもともとのお銚子なんです。 ですから、同じお酒を注ぐための器ではありますが、ルーツをさかのぼれば、お銚子と徳利とはまったく異なるものなのです。
答え
質問2 こな茶と抹茶の違いを教えてください。
答え
答え2 粉茶とは、煎茶を加工する途中に出てきたお茶の粉のことです。 粉と言っても細かい茶葉なので、急須を使って淹れます。 茶葉が細かいので、香りもよく、味わいもよく出るので、お寿司屋さんなどで使われることが多いお茶です。
抹茶とは、碾茶というお茶を石臼などで挽いて粉にしたもので、お茶席でもおなじみですが、色合いも美しく、 煎茶や玄米茶などに混ぜても販売されています。 碾茶とは、新芽に覆いをし直射日光を避けて栽培した茶葉を、蒸した後、揉まずに乾燥させてつくったお茶で す。この碾茶を石臼で挽いて抹茶が作られます。 抹茶の美しい鶯色は、時間の経過とともに茶色くなってしまいます。 保存は冷凍庫で、お早めに召し上がることをお勧めします。
もっと身近に抹茶を楽しむのでしたら、抹茶を温かい牛乳に溶かしてお好みで砂糖を加えれば簡単抹茶ラテに なりますし、くず粉と砂糖をお湯で溶かして、トロミをつけるためにレンジでチンすれば抹茶葛湯ができます。
答え
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