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2007年7月21日放送
質問1 ブレンデッド・ウイスキーについて教えてください。
答え
答え1 ウイスキーの原酒には、大きく分けて大麦を原料とした個性的な味わいの「モルトウイスキー」とトウモロコシを 原料とした穏やかな味わいの「グレーンウイスキー」の2つの種類があり、この両者を組み合わせたウイスキーを ブレンデッドと呼びます。
ブレンデッドウイスキーの製造には、複数のモルトウイスキー原酒、グレーンウイスキー原酒が使用されますが、 原酒には、どんな原酒とも調和する優等生的なモルトウイスキーもあれば、個性が強烈なために、うまくブレンドしないとその個性が生きてこないものや、ほんの1滴加えるだけで全体の印象が変わってしまうほどのものもあります。ブレンダーは、こうした原酒の個性を見抜いて、慎重にブレンドすることで、優れた製品を作りだしており、 多い場合には数十種類の原酒が使われることもあります。
ちなみに、ブレンデッドウイスキーが生まれたのは1860年ごろのことで、その飲みやすさから、ロンドンからイギリス全土へ、そして世界へと急速に広がりました。洗練された香と味わいが魅力で、 世界中で飲まれているウイスキーの約95%がこのブレンデットウイスキーです。
答え
質問2 ペットボトルの表示に「窒素充填しています」と書かれているものがありますが、どういう意味ですか?
答え
答え2 窒素は空気中の5分の4を占める味もにおいも色もない気体で、勿論、体への影響もまったくありません。 窒素充填とは、飲み物を容器に詰める時に微量の液体窒素を入れながら詰める方法で、これをすることで 飲み物のおいしさを保つことができます。
飲み物の味が落ちていく理由のひとつに、酸素による酸化があります。これは容器をあけなくても、製造の時に容器内にあるわずかな量の酸素によって起こります。 酸化は腐敗と違って衛生的な問題はありませんが、少し風味が落ちる場合があります。 ちなみに、皮をむいたりんごが茶色くなってしまうのも酸化によるものです。 この酸化を防ぐために、中味を詰める時に容器内の空気を窒素ガスに置きかえる方法を窒素充填といいます。
またアルミ缶はスチール缶に比べて強度が弱く、以前は炭酸ガスの力、即ち圧力で容器を内側から張りを持たせることのできる炭酸飲料しか詰めることができませんでした。しかし、窒素には、炭酸と同じように内側から 圧力で容器に張りを持たせることができるため、窒素充填によって炭酸飲料以外の飲み物でもアルミ缶に詰めることを可能にしました。 窒素充填の飲み物を開栓するとき、炭酸飲料でなくても、プシュっという炭酸飲料のような音がすることがあるのはこの窒素が逃げるためです。
答え
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