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2007年3月24日放送
質問1 日本のビールと外国のビールとでは、つくり方が違うのですか?
答え
答え1 ビールは、国や風土によってさまざまな種類のものがつくられています。それらは、発酵の方法や色などの基準で分類することができます。
発酵の方法には、下面発酵、上面発酵、自然発酵の3種類があります。 日本を含め、世界各地で最も広く、たくさんつくられて飲まれているのが下面発酵という、低温(6〜15℃)で発酵を行う醸造法でつくられているビール。発酵が終わると、酵母がタンクの底に沈殿することからこう呼ばれています。 日本のビールのほとんどは、この下面発酵ビールのうち、ピルスナータイプという淡い色合いのビールで、すっきりとなめらかな味わいが特徴です。 ただ、この下面発酵ビールが主流になったのは近年になってからのことで、まだ200年に満たないのです。19世紀末まで主流だったのは、上面発酵ビールで、これは常温(18〜25℃)で発酵を行う醸造法です。発酵中に酵母が液の表面に浮上してくることから、こう呼ばれています。複雑な香りと深いコクが特徴で、イギリスのペールエール、スタウト、ドイツのアルトビール、ケルシュ、ヴァイツェンなどがあります。
一番歴史が古いのが自然発酵ビールで、ベルギーのランビックというビールが有名です。 強い酸味が特徴で、ブレンドしたり、フルーツを浸漬して再発酵させることも多いようです。 さくらんぼを浸漬して再発酵させたチェリービールは、甘酸っぱい味わいでなかなか美味しい、と聞いています。
答え
質問2 消費期限と賞味期限の違いを教えてください。
答え
答え2 「消費期限」や「賞味期限」は、食品衛生法やJAS法の規定で決められています。
「消費期限」は、一般的に品質が劣化しやすく、製造年月日を含めて、おおむね5日以内に消費すべき食品につけられます。たとえば、お弁当や、調理パン、惣菜、生菓子類、肉などです。「消費期限」を過ぎた商品は、いたんでいる可能性があり食べられません。
一方、「賞味期限」は、消費期限表示の食品に比べて、品質が比較的劣化しにくい食品、たとえば清涼飲料水、即席めん類、冷凍食品、ハム・ソーセージ、牛乳、乳製品などにつけられています。 こちらはいつまで美味しく召し上がっていただけるかの期限の目安となるもの。 たとえば、卵も賞味期限表示なんですが、これは生で食べた場合の賞味期限ですので、賞味期限を過ぎてしまった場合でも熱を通していただければ、その後も美味しく食べることが出来ます。 「賞味期限」は、商品や保存状態によっても異なりますが、一般的に期限を過ぎてもすぐに飲めなくなったり、食べられなくなったりということはありません。 そこが、「消費期限」とは違うところです。ただ、味わいの点で、美味しく召し上がっていただくためには、賞味期限内で召し上がることをお勧めします。 なお、「消費期限」「賞味期限」どちらとも未開栓、未開封の状態での期限ですので、一度開けてしまったらできるだけ早くお召し上がりください。
答え
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