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2007年3月03日放送
質問1 ワインの瓶の底が上げ底になっているのはどうしてですか?
答え
答え1 これはワインの「オリ」を沈ませておく場所なんです。 ワインは長く熟成させると、葡萄の果汁に含まれるワインの成分が徐々に集合して大きな粒子を作り、 最後に不溶性となって溶けきれなくなり、「オリ」としてワインの中に沈殿してくることがあります。 特にタンニンや色素の成分が多い赤ワインではよく見られます。
このオリはワイン自体の成分で自然のものですから、勿論飲んでも身体への影響はないのですが、 見た目や舌触りがよくないので、できるだけ瓶底に沈めて、別の瓶にワインを移したり、静かに注いで上澄みだけを飲むようにします。このとき、瓶底が上げ底になっていると「オリ」が舞い上がりにくくなります。
ワインによっては寝かせずに早く飲むタイプなど、「オリ」の出るワインばかりでありませんし、最近は紙パックや缶入りのワインなども見られますが、こうした昔ながらの工夫がボトルデザインの伝統としても残っているというわけです。デカンタといってワインを空気と触れさせて風味を十分に引き出すためにカラフに移し代える方法がありますが、 それだけではなく、瓶底に溜まった「オリ」が舞い上がって混ざってしまうのを避けて取り除くためにも移し代えを行うことがあります。
答え
質問2 ホット専用の飲み物とコールド用飲み物では、中身も違うのですか?
答え
答え2 ホット専用は、ホットならではのおいしさを出すようメーカーごとにいろいろな工夫がされています。 例えば、飲み方も冷えたお茶をごくごく飲むのとは異なりますから、一口目にお茶のコクと旨みをしっかりと感じられる茶葉を使用したりします。
ほうじ茶であれば直火でじっくり炙った茶葉をたっぷりと使用して、温めたときに香ばしい美味しさを感じていていただけるような工夫がされています。 また、カフェオレなどは、甘みのある濃いめのミルクや生クリームを使用するなど、ホットならではの豊かな味わいを楽しんでいただけるようになっているものもあります。 レモンティも、紅茶とレモンの酸味や甘さが、ホットで飲むときのバランスを考えてすっきりした後味に仕上げるなど、工夫がされています。
容器も勿論ホット仕様になっていて、ホット用のペットボトルは熱に強い耐熱ボトルを使用しています。 ホット用ドリンクが冷めてしまったら、お鍋にうつして火にかけるか、電子レンジでも使える容器にうつしかえて温めて下さい。なお、缶入りの通常のお茶やコーヒーは、どちらでも飲めるようにバランスに気を使って作られています。
答え
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