2007年2月17日放送 冷酒用の日本酒を熱燗で飲んでも大丈夫でしょうか？ 日本酒の種類に、冷酒用、熱燗用という区別はありません。 冷やして飲むか、燗が適しているかは、日本酒自体の味わいとの関わりが大きいようです。冷酒用として販売されている日本酒製品は、メーカーとして冷やして飲んでいただくことを前提とした味わいに仕上げたものがほとんどのようです。とはいうものの、これを熱燗にして飲んでも美味しかったりするのが日本酒の面白いところだと思います。 熱燗に合うのは、コクや旨み成分の多い純米酒などがいいですね。お燗をすると、常温では味が重いタイプのお酒も味が軽くなり喉越しが良くなります。 また、お酒の進み方がゆっくりになり、飲み過ぎを防ぐなどより体にやさしい飲み方とも言えます。 まず鍋にぬるめのお湯をはり、お酒の入った徳利をつけます。 鍋を火にかけて、約３〜４分温めると人肌燗（35度）、約５分で熱燗（50度）程度に温まります。 このとき、徳利の口をラップなどで覆って温めると、お酒の風味が損なわれることなく美味しい燗酒ができます。 加熱すると、徳利の上部と底部で温度差が生じますので徳利を軽くまわし、まんべんなく温めるようにすると美味しくできます。 電子レンジで手軽に温めることもできますが、日本酒は急激な温度変化が苦手なので、あまりお勧めはできません。もし、お使いになる場合は、徳利の口をラップなどで覆って加熱してください。お酒1合（180ml）の場合、約40秒（※500W電子レンジ使用時）加熱すると、人肌燗程度に温まります。 飲み物の自動販売機で、取り出し口が腰の辺りの高い位置にあるものを見かけるようになりました。 今までと何か違うのですか？ これは、かがまなくても楽な姿勢で商品をとりだすことができるように設計された自動販売機なんです。 実は、この販売機には他にもいろいろな工夫がされているんです。 まず、コインの投入口は一度にまとめて投入できるように大きくなっています。手先が不自由な方や急いでいる場合などにも便利ですね。 お釣りの返却口も、大きめの受け皿になっていて取り出しやすくなっています。 通常の自動販売機は、一番上の段の商品は、ボタンも高い位置にあってお子さんや、車椅子の方などには届きにくいですよね。それで、低い位置にも上の段の商品に対応した押しやすいボタンを設置しています。機種によっては、低い位置にすべての商品を選ぶことができるボタンが設置されている場合もあります。 また、商品や手荷物を置くことができるテーブルもついていてとても便利なんです。 １９９５年頃から、ユニバーサルデザインを意識して作られた、誰にでも利用しやすい、人に優しい設計の自動販売機なんです。 現在のところ、病院、公共施設、ショッピングモールなど、様々な条件の方が多く利用される施設に、設置されています。今後も、ユニバーサルデザイン化が進んでいけば、少しずつ増えていくと思います。

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