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2006年12月30日放送
質問1 ホットで飲むカクテルの代表的なものと、その作り方を教えてください。
答え
答え1 最もお手軽なホットのカクテルは、ウイスキーやカンパリなどのお湯割りです。 また温めた牛乳を使ったカクテルがたくさんあります。ウイスキーを割ったホットカウボーイ、 ラムを使えばホットラムカウになりますし、チョコレートや紅茶のリキュールを割るのもお勧めです。 ちょっと健康系では、ホットカルーア豆乳。温めた豆乳でカルーアコーヒーリキュールを割るだけですが、優しい味でほっこりします。大人の味わいでは、アイリッシュコーヒー。コーヒー3にアイリッシュウイスキー1位の割合です。 アイリッシュウイスキーのかわりにスコッチウイスキーやブランデーを使ってもいいですし、温めたオレンジリキュールを使えば甘くてリッチな味わいになります。
ホットで飲むカクテルの「ホット」という言葉には、温かいカクテルということだけでなく、体を温めるという意味も込められているそうです。おいしいと感じるホットの温度は、だいたい体温プラス25〜26度位といわれています。(61度位でしょうか)。温かいカクテルを作る時には、耐熱性のあるグラスや厚みのあるグラスを使えば、安全面でも安心ですし、温度を逃がさないという利点もあります。ホットなカクテルで、体も心も温めて、元気な新年を迎えてください。
答え
質問2 紅茶、緑茶は発酵しないお茶、中国茶は発酵させるお茶だと聞きました。詳しく教えてください。
答え
答え2 お茶の発酵はお酒のような微生物を用いた発酵ではなく、お茶自体の酵素の力で新しい香りや味の成分を作り出します。 緑茶は発酵させないお茶で、紅茶は完全発酵、烏龍茶は半発酵(部分発酵)させたお茶です。 日本の緑茶は摘んですぐ蒸して酵素の働きを止めてしまいますので全く発酵しないお茶ですが、中国の緑茶は摘んでからの工程で香りを出すことが多いので少し発酵しています。
もともとお茶の樹はどれも同じ種類ですが、茶葉をどのように発酵をさせるかによって、お茶の液色、香りや味わいが変わるのです。発酵すると、茶葉の緑色が失われて、黄色からだんだん茶色、赤色や黒色に変わり、それまではなかった重合ポリフェノールなどの成分が作られていきます。 香りはフレッシュな香りから、だんだん軽い花の香り、重厚な花の香り、熟した果物の香りへと変化していきます。 味わいも渋みがだんだん減っていき、お茶の液色が濃くなるにつれて濃厚な旨みの味に変化します。
因みに、全く発酵させない緑茶は、日が経つにつれてその緑色やフレッシュな香りが消失しながら変化するため、 なるべく早めに飲むほうが美味しさを楽しめますが、かびを使うプーアール茶(普洱茶)では熟成させて何年ものという茶葉もあるようです。ただし、発酵させた烏龍茶や紅茶でも、何年も置いておくと香りが消失するため、 実際には、1年程度で召し上がるほうがよいでしょう。
答え
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