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2006年12月16日放送
質問1 お酒を長期間置くと、お酢になるというのは本当ですか?
答え
答え1 ワインや日本酒のような醸造酒は古くなると酸っぱくなることがありますが、酢になるわけではありません。
お酒の製造には微生物の存在が欠かせません。お酒は原料が微生物の力によって発酵することで アルコールに生まれ変わるのですが、この微生物をきちんと管理し、その活動をコントロールすることが重要です。 品質管理、衛生管理が十分でなかった時代にはお酒の中に不必要な微生物が残り、発酵、というより腐ってしまう、酸っぱくなってしまうこともあったことでしょう。 今売られているお酒は、きちんとした品質管理の下で製造されていますので、色が濃くなることはあっても未開栓なのに腐るようなことはありません。 ただ、酸っぱくなっておいしくなくなったお酒を調理に使うことはしない方がいいと思いますよ、 せっかくの料理を壊してしまうことになりかねませんからね。
酢の製造工程は、お酒の製法とよく似ており、日本では酢の製造には酒類製造免許が必要です。 専用の酵母や菌が用いられるなど、酢には酢の、お酒の醸造とは違う技術が必要なのです。
答え
質問2 紅茶・アールグレイの香りの素は何ですか?
答え
答え2 アールグレイはベルガモットという柑橘系の果物の香りを紅茶につけたものです。 アールグレイティーの茶葉は、世界3大茶葉のひとつと言われるキーマン系の中国茶が用いられたのが最初だそうです。 「アール」というのは「伯爵」という意味。ですから、「アールグレイ」は、「グレイ伯爵の紅茶」という意味です。 19世紀前半にイギリスの首相をつとめたグレイ伯爵が、ある事件を通じて献上された紅茶の香りをたいそう気に入り、当時の香りがベルガモットであったかどうかは定かではないそうですが、同じような香りの紅茶を作って、 自分の名前で売ってもよいということを出入りに茶商に許可し、広まったそうです。 ベースの茶葉としては、現在はキーマン以外にも渋みの少ない、スリランカ茶葉などがよく用いられています。
紅茶にはバラやりんごの香りを付けたものがいろいろありますが、フレーバーティーの中では最も人気があるのがこのアールグレイ。 フレーバーティはストレートで飲まれることが多いですが、アールグレイの場合はミルクティもお奨めです。 茶葉は大きめのものが主ですので、3分以上、じっくり時間をかけて淹れましょう。 香りの強さがちょっと苦手な方は、セイロンなどの紅茶を半分まぜて召し上がってみると、ほのかな香りが心地よく広がりますよ。
答え
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