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2006年12月02日放送
質問1 お茶の中でポリフェノールが一番多く入っているものは何ですか?
答え
答え1 ポリフェノールは、植物特有の成分で、植物の色素や苦味の成分です。 量の多少はありますが、ほとんどの野菜や果物に含まれています。 お茶やワイン、ココアなどがよく知られていますが、タマネギやホウレンソウ、柿、バナナなどにもよく含まれています。お茶の苦味成分であるタンニンはポリフェノールの一種です。 どんな食品に多く含まれているか、ということは原料の品種やポリフェノールの種類によっても差が出ますし、 食品が製造される過程にも左右されますので、一概に言うことはできません。 色が鮮やかなもの、渋み、苦味があるものには多く含まれますので、一つの目安にはなるでしょう。
その点からは日本茶でいえばほうじ茶や番茶、穀物茶より煎茶に多く含まれています。 そのほか、茶葉自体の差もありますし、淹れたときの濃さ、また市販されている茶飲料によっても異なります。 ただ、ポリフェノールをたくさんとろうと思うと、濃いお茶になりますから、 その分カフェインも多くなるので、カフェインが苦手な方には気になりますね。 最近は特殊な製法で、カフェイン量を増やさずに、ポリフェノールを増やし、苦味も少なく、脂肪の吸収を抑えるなどの効果を期待できるようにしたウーロン茶も出てきました。参考になさってください。
答え
質問2 主人がマークの入ったビールグラスを趣味で集めています。これは貴重なものなんでしょうか?
答え
答え2 これはビール会社の広告なんです。 産業革命や鉄道の発展までは、ビールはビール工場の煙突が見える範囲だけで飲まれ、 それまではビールはビールであって、名前なんて無かったんです。 ビールをガラス瓶や木樽に詰めて遠くまで運ぶようになって、グラスやコースターにロゴを印刷しはじめました。 マーケティングの走りですね。 グラスにロゴを印刷することで、ビールに「ブランド」という概念が入り込んできたわけです。
古くからビールを飲むコップは陶器や磁器、錫などが使われてきましたが、 18世紀の後半、ガラスが大量に生産される技術が出来てきてからはガラスのコップが主流になってきました。 今普通に飲まれている明るい黄金色の透明なビールが作られるようになったのは、19世紀の中ごろで、 丁度そのころにイギリスでガラスの税金が撤廃されたため、庶民が透明なグラスできれいな色のビールを楽しむようになった、と言われています。 ガラスの容器が一般的になってきて、それがきっかけのひとつとなって、今よく飲まれている淡色系で透明な ビールへ進んだ、と考えられます。グラスがビールのタイプを変えた、とも言えます。
答え
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