バックナンバー
2006年11月18日放送
質問1 ワインには甘口、辛口とありますが、その違いはなんですか?
答え
答え1 一般的に食事のときに飲むテーブルワインでいうと、甘口、辛口というのは、原料となるぶどうの種類、栽培方法、発酵などの製造方法によって異なる、ワインの酸味の量や、ぶどうの糖分がアルコールに代わった後のワインに残る糖分が影響してきます。この糖分と酸味のバランスによって、甘辛度合いが決まってくるのです。
甘口・辛口とこのような表現を用いるのは白ワインがほとんどです。 一般的に赤ワインは葡萄の果皮や種なども一緒に発酵させますので、その渋みが残るため、甘辛の差が表示されることはめったにありません。 ぶどうを搾った後の果汁のみを発酵させる白ワインには、非常に硬くシャープな辛口や豊かに甘みを感じる甘口など、幅広いバラエティを楽しめます。
また、貴腐ワインといったハチミツのような甘いワインがデザートワインとしてだされることがありますが、これは葡萄に特殊な菌がついて、果皮の表面のロウ質が溶けて果汁中の水分が蒸発し、糖度が濃縮されて非常に甘くなったぶどうを原料とした貴重なワインなのです。
答え
質問2 お茶の成分カテキンは、「勝て菌に」という言葉が語源になっているというのは本当ですか?
答え
答え2 カテキンは英語で「catechin」、残念ながら日本語ではありません。
もともとインドなどに自生しているアカシアの一種、カテキューという木に由来しています。 19世紀の中ごろにこのカテキューの樹液から抽出した無色の結晶物が「カテキン」と名付けられました。 カテキンとは、植物に含まれる苦味や色素成分であるポリフェノールの一種で、お茶の葉に多く含まれている成分です。お茶類のほかはカカオ豆やりんごなどによく含まれていて、抗菌・抗酸化効果があるといわれています。 お茶を飲む習慣は中国では紀元前からあり、薬としてもよく飲まれていたそうです。日本でも1000年以上の歴史があります。
お茶に含まれるカテキンは、20世紀の前半に日本の博士によってその存在が確認されましたが、カテキンの効用について研究が進んだのはここ20年ほどのことです。お茶の渋み、苦み成分のタンニンの一部がカテキンなのです。
答え
バックナンバーはこちら

サントリーお客様センターはこちら

|久米宏 ラジオなんですけど |TBSラジオトップ | TBSメインページ | もくじ・牽引 |

Copyright(C) 1995-2024 TBS RADIO,Inc. All Rights Reserved.