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2006年10月14日放送
質問1 親がお酒が弱いと、子どもも弱くなるのですか?
答え
答え1 お酒に強いか弱いかは、実は体質によって決まっています。アルコールが体内に入ると、まずアセトアルデヒドという物質に分解されますが、この影響で、顔が赤くなる、頭痛、吐き気、どきどきするなどの不快な症状を引き起こします。このアセトアルデヒドを分解するのが、アルデヒド脱水素酵素(ALDH)。1型と2型があるのですが 日本人の場合、およそ40%の人がこの酵素2型の働きが弱い「低活性型」でお酒に弱く、 4%がこの酵素の全くない「不活性型」で全くお酒を飲めない人だと言われています。 このタイプの人たちは、ごく少量のお酒でも、気分が悪くなってしまいますから、無理に飲むことはもちろん、 お酒を無理強いすることは、絶対に慎んでください。
親子でも両親どちらかの体質を強く受けた場合は、受け継いだ方の体質が表れますので、父親がお酒に弱くても子どもは違うといった場合もあるかもしれません。 また、体重や男女差、年齢によってもこの酵素の働きの程度に差が出てきます。
自分のタイプを知るには市販のパッチテープと消毒薬を使って簡単なパッチテストでチェックすることが出来ます。一度、自分がお酒に弱い体質かどうか知っておくことも大切ですね。 ただし、強いからと言って飲みすぎには十分に注意してくださいね。
答え
質問2 市販されているトマトジュースやケチャップはきれいな赤色ですが、 家でトマトジュースを作るとあの色が出ないのは何故ですか?
答え
答え2 一般的にサラダなどに入れて召し上がるトマトは、桃太郎やファーストトマトなどのような熟しても色の浅い、ピンク系のトマトです。このトマトをジュースにしても濃い赤い色にはなりません。 ジュースやトマトケチャップなどの加工用には、リコピンの多いレッド系と呼ばれる品種のトマトが使用されているのです。添加物等を使って着色しているわけではありません。品種が違うのですね。
わたしたちがふだん食べているトマトは甘みや水分が多く、生食用に品種改良されたものですが、加工用のトマトは皮がかたく、真っ赤な色が特長です。 生食用トマトは、ほんのり色づき始めた頃に収穫し、店頭に並ぶまでに少しずつ熟して赤くなっていくように計算して出荷されていますが、加工用のトマトは農林水産省の規格で、完熟してから収穫すると定められています。最近は一般のお店でも加工用の小ぶりの、ちょっと長い形をしたトマトも見かけるようになりました。
トマトの成分カロチンやリコピンは熱に強く、油に馴染みやすく、吸収もよいとされていますので料理にはよく合います。オリーブオイルを使って、野菜の煮込みやパスタのソースなどに利用してみてください。
答え
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