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2006年8月26日放送
質問1 ビールを冷やさないで飲む国があると聞きました。本当ですか?
答え
答え1 そうですね、国によってビールの飲み方も様々です。例えば、イギリスのパブで飲む生ビールは、どれもほとんど冷えていません。もともとイギリスは年間を通じて気温が高くはならないこともあり、古くからつくられているエールタイプのビールは常温で醸造された、できたてのビールがパブに運ばれて、そのままジョッキに注がれるというわけです。もちろん、イギリスでも缶ビールや瓶ビールは冷やされて売っていますし、冷やして美味しいタイプのビールもありますから、冷たいビールを飲まない、ということではありません。また、ドイツやベルギーには、ビールを温めて飲むという飲み方もあります。たとえばドイツでは、お湯を入れた直径2センチ位のステンレス製の筒を、ビールが入ったジョッキの中に入れて、ビールをゆっくりとかき回すと、だんだんビールが温かくなるというやり方で、いわゆるお燗したビールです。ビールを温めると、ビール本来の美味しさは失われてしまいますが、体が冷えた時や、寒い季節に冷たいビールを飲むとお腹が冷えるというようなときに、このような飲み方がされるようです。
昔は冷蔵や冷凍技術がありませんでしたので、ビールは常温で造られ、常温で飲まれるのがあたりまえだったんですね。よく冷えたビールでのどを潤せる、今の時代に感謝ですね。
答え
質問2 紅茶のパッケージの裏に書いてあるアルファベットの「OP」や「BOP」という文字にはどんな意味があるのですか?
答え
答え2 そのアルファベットは、茶葉のサイズ、形状をあらわす等級区分の記号です。
紅茶の葉にはいろいろなサイズがあり、大まかにいうと大きな茶葉を「リーフタイプ」、細かい茶葉を「ブロークンタイプ」と区別しています。代表的なものをご紹介しますと、OPというのはオレンジペコーのことで、硬く細長く、よく揉まれたリーフタイプの茶葉ということです。茶葉が大きくゆっくりと開くため、抽出時間は3分以上と長めになります。ただオレンジといってもオレンジの果実や香りとは関係ありません。
BOPのBはブロークンのことで、オレンジペコーを2〜3mmの大きさにカットしたブロークンタイプの茶葉ということです。茶葉が細かいので2分半−3分で抽出できます。 この等級は味のよしあしを決めるのではなく、茶葉をサイズによってふるいにかけて分けたものです。また、世界的な基準があるものではなく生産地によってそれぞれ基準も異なるようです。茶葉が小さい方が早く抽出できますので、OPとBOPの表示を見て抽出時間の参考にしたらよいでしょう。
答え
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