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2006年6月24日放送
質問1 今週はビアガーデン・ビアホールの楽しみ方についてのお話です。
答え
答え1 いよいよビールの季節がやってきます!
特別の定義はありませんが多数の席があり、ビールを大きなグラス、ジョッキで飲ませる酒場で、 屋外がビアガーデン、屋内がビアホールと呼ばれています。
歴史的にいつごろからビアガーデンがあったか、という正確な記録はありませんが、ドイツのミュンヘンにある ホーフブロイハウスという有名なビアガーデンは400年以上の歴史があります。
日本では明治の初期にはすでに横浜の山手に外国船の船員や居留地の外国人などが集まるビアガーデンがあったという記録があります。 明治30年代にはビアホールがあちらこちらにできてきたようですが、残っている当時のメニューを見ると 中ジョッキ(500ml)=10銭、これは当時の男性の散髪代と同じくらいで、庶民にとってはかなり高価なものだったと思われます。日本で最初の屋上ビアガーデンは1953年に大阪でオープンしました。 最初はビルの屋上である商品の展示会を行ったときに、来場された方にビールをサービスしたところ大変な評判を呼び、それでは一般にご利用いただくお店を開店してしまおう、となったそうです。 新らしいタイプの店は大阪から、というのは今と同じですね。
ところで、今東京で一番高いところにあるビアガーデンはどこだと思いますか? それは標高500メートルの高尾山にあります。 ただしケーブルカーが夜の9時半過ぎに終電になりますので、乗り遅れると歩いて山を下らなくてはいけませんから、飲みすぎには要注意です。
ところで大ジョッキでぐいっと飲む醍醐味はビアガーデンならではですが、そのサイズは業界でも基準があるわけではありません。一般的に大ジョッキは700mから1L,中ジョッキは500mlから700mlくらい入ったものが多いようです。最近はグループでにぎやかに、1杯づつ注文するのが面倒だという、のんべ〜達のために、 ピッチャーというバケツのようなサイズが登場していますが、これは大体1800mlくらい入っています。 ただ、最近は高層ビルが多くなったこと、安全性の問題から、ビルの屋上ビアガーデンは減少気味だそうです。 夏の風物詩も時代とともに変わっていくのはちょっと残念な気もしますね。大ジョッキで、口いっぱいに泡をつけて飲みほす瞬間、仕事の疲れを癒す一瞬、ビアガーデンはある種の庶民の日本文化ともいえると思います。
答え
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