2006年4月22日放送 金箔入りのお酒は飲んでも体には害はないのでしょうか？ おめでたい席にはよく金箔入りのお酒が出されますね。食用の金箔は工芸品に用いられるものと違って、きちんとした衛生管理と品質管理を行って製造されているんです。それに、金は胃酸に溶けることも無く、体内で吸収も蓄積もされずに排出されてしまうので食べても害はありません。食品に彩りを添えたり、着色のためなど、食品添加物として認められています。 金箔には純金のものと銀や銅を合金したものがありますが、食用では純金のものがほとんどです。金は世界共通の美しさと贅沢さ、普遍的な価値のシンボルですから、海外でも金箔入りのお酒は売られています。医学的には確認されたデータはありませんが、中国をはじめとするアジア諸国で、古くから漢方薬として用いられてきたようです。日本の金箔を代表する石川県（かつての加賀藩ですね）では、戦の時には金を使った常備薬を持ち歩いていたと歴史書に書かれているそうです。食用の金箔はお料理の飾りにもよく使われますので、ケーキの材料の売り場などで手に入ります。お手製のお料理に飾ってもいいし、カクテルに浮かせても素敵ですね。 日にちが経っているトマトジュースがあるのですが、料理などのレシピに活用できる方法を教えて下さい。 賞味期限が切れていると思いますが、これまでもなんどかご紹介したように、賞味期限とはあくまでもおいしく飲むための目安ですので、多少のことでしたら、飲まれても差し支えありませんし、さまざまにご利用いただけます。ただ、トマトジュースのおいしさのひとつはあのきれいな赤い色です。古くなると濁ったような黒ずんだ色になってくるので、そのままでは使いにくいですね。 トマトらしい味わいや色を楽しむデザートやドリンク系よりは、火を通す料理に使った方がいいでしょう。オムレツやハンバーグのソースなどで、トマトケチャップだけでは甘みが強すぎると思うとき、トマトジュースを少し混ぜてかけると酸味のきいた大人の味になります。市販のインスタントスープでミネストローネや、オニオンスープを使うときにちょっと足すと、味が膨らみます。冷蔵庫の残り野菜をベーコンと一緒にいためて、塩・コショウ、スープの素をふりかけて、そこにトマトジュースを入れて温めれば簡単スープの出来上がりです。ショートパスタを入れて、パスタのゆで時間の表示通り数分煮こめばパスタスープになります。水を足してお好みの濃さでどうぞ。それから、市販の生ラーメンを作るとき、スープの素を溶かすお湯をトマトジュースと半々にして鍋で温めて、仕上げにお酢を少々加えるとサンラータン（酸辣湯）のようなおもしろい味になりますよ。細く切った椎茸やねぎを入れたり、溶き卵を加えれば完璧です。鶏がらスープのラーメンに良く合います。

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