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2006年4月01日放送
質問1 ウィスキーの味を決めるのは「ブレンダー」という立場の人だと聞いています。これはどんな仕事なのでしょうか?
答え
答え1 ブレンダーは、主に、色々なタイプの原酒を組み合わせて新しいウイスキーを作り出したり、既にできあがっているウイスキーの品質を確認したり、改良する、という仕事をしています。
サントリーの貯蔵庫には約100万樽ものウイスキー原酒が眠っていますが、ブレンダーは、それを定期的にテイスティングして、どの樽がどんなタイプの原酒なのかを把握しています。そして、あの原酒とこの原酒を組み合わせたらこんなウイスキーができるんじゃないかな、というように考えたりするのです。
サントリーのブレンダーの一日を紹介すると、主に午前中は原酒のテイスティングをします。というのは、お昼前の時間がいちばん感覚が研ぎすまされて、集中力が高まるからだそうです。午後は、テイスティングの結果を分析したり、新しいウイスキーをつくるために、実際にブレンドしたりします。ブレンダーになるには、お酒の知識はもとより、味や香りを瞬間的に捉える判断力がまず必要です。味や香りを数値であらわすことは難しいので、日頃から訓練を積んで、たとえば「華やかな」と表現するときには、具体的にはこういう味と香りである、と他のブレンダーと同じ答えを出せるようにならなくてはいけません。また、ブレンダーは、作りたい味わいをイメージしたり、その味わいに必要な原酒を選び出す感性や、さらにはそれをブレンドしてイメージ通りのウイスキーを作り出せる創造力も必要です。
いろいろなセンスが求められる仕事で、トレーニングをしたら誰でもなれる、というものではなさそうです。風邪は禁物、二日酔いはダメ、など健康管理が大切ですし、とにかくウイスキーが好きでなければ勤まらない仕事であることは確かです。
答え
質問2 ジンジャーエールが大好きなのですが、家で作ることはできますか?
答え
答え2 できます。ジンジャーエールとは、生姜などの香りをつけた炭酸飲料のことです。ジンジャーとは生姜のことで、エールはビールのことですから、生姜のビールとはいってもノンアルコールです。うっすら黄金色で、甘さを抑えたさっぱりとした味わいが大人の味として人気があり、お酒の席でお酒を飲みたくない時にジンジャーエールを注文する方も多いのではないでしょうか。
モスコミュールなど様々なカクテルにもよく使われるジンジャーエールですが、今から100年程前、カナダでソーダ水を製造販売していた人が研究を重ねた結果、ノンアルコールのシャンパンとして開発したものが始まりだそうです。
ジンジャーエールも色々な作り方があるようですが、その一つをご紹介すると、まず、水500cc、生姜40g、砂糖120g前後、レモンの搾り汁適宜と炭酸水を準備します。生姜は皮をむいて、薄く切ります。次に、鍋に水と生姜を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして30分ほど煮出します。そして、火を止めてから、砂糖を入れて溶かしてから冷まします。最後に、冷めてから生姜を取り出して、適量を炭酸水で割ってレモン汁を加えたら出来上がりです。
なお、一般的に市販のジンジャーエールは香料で風味をつけているので、実際に生姜を使っているわけではありません。ジンジャーエールは、日本でも色々なメーカーから販売されており、味わいも様々でかなり刺激が強くて辛いタイプも人気のようです。
答え
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