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2006年2月25日放送
質問1 今週は“お酒でリラックス”というお話です。
答え
答え1 ここ数年、アロマテラピーが流行っていますが、じつはウイスキーの香りにもリラックス効果があると言われているんです。現代社会では、忙しい、不安感、緊張感など私たちはさまざまなストレスにさらされています。香りがそんなストレスを軽くする上で重要な役割を果たしていることが科学的に解明されてきています。それがアロマテラピーなのです。
例えば森林浴、森の香りを吸い込むことで安らぎ感やストレスを和らげ、リフレッシュ気分をもたらしてくれるのですが、森の香りはアルファ・ピネンや緑の香りと呼ばれる樹木から揮発してくる成分などで構成されています。 ?このアルファピネンは人がリラックスしているときに出てくるアルファ波という脳波を増加させることも解ってきています。
ある大学の研究によれば、ウイスキーの香りに森林浴と同じようなストレスを和らげ、くつろいだ気分にさせる作用があることがわかりました。ウイスキーは、ホワイトオークという樫の木の樽の中で長い間、貯蔵・熟成させるため、その中にも木材由来の香りが溶け込んでいます。これが森の香りとなってアルコールによる酔い心地とあわせて人を一層リラックスさせてくれるのですね。
実は、樽で貯蔵されるウイスキーには、アロマテラピー以外にも健康が気になる方にお勧めの成分が含まれているのです。それは樽材に由来するポリフェノールです。ポリフェノールはワインやウーロン茶などさまざまな食品に含まれており、注目されていますが、ウイスキーの場合、樽のオーク材による長い間の貯蔵によって生み出されるポリフェノールは、ビタミンEと同様の抗酸化活性作用、体が衰える酸化障害から細胞を守り、例えば、肌荒れや動脈硬化などを抑えてくれる働きをもっているのです。最近では美白効果があるという研究発表もされています。このほか、ウイスキーは蒸留酒ですので、二日酔いになりにくいとか、カロリーが溜まりにくいとか、うれしいメリットもたくさんあります。春を待つ静かな夜、一日を振り返ってみたい日、じっくりウイスキーを飲むのも大人の特権かもしれません。また、最近はウイスキーと言っても本当に種類が増えました。15年もの、17年物など熟成年数や同じスコッチでも地方による差など、薀蓄を傾けながら飲み比べる、ゆっくりとした時間をもつ、それ自体がストレス解消になりますね。香りを効果的に楽しむには水割りが一番です。それも1対1が一番ウイスキーの香りを引き出してくれます。
答え
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