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2006年2月04日放送
質問1 飲みすぎてそのまま寝ると、必ず3〜4時間経って目が覚めます。何故でしょうか?
答え
答え1 確かに、お酒を飲みすぎてそのまま寝ると、寝てから3〜4時間位して目が覚めたり、朝早く目が覚めてしまったという経験のある方も多いと思います。
アルコールには、気分をリラックスさせたり血行をよくしたりする効果もありますが、飲む量によっては睡眠のリズムを乱してしまうことがあります。人間は睡眠中に、夢などを見るレム睡眠と深い睡眠であるノンレム睡眠を一定のサイクルで規則的に繰り返していますが、飲みすぎることによってそのリズムが乱れ、レム睡眠を減少させたり、眠りが浅くなるため、途中で目が覚めやすくなるのです。
もともと、人間の睡眠の深さは、眠ってから3〜4時間位で浅くなる傾向にありますが、アルコールによってさらに影響されるため目が覚めてしまうようです。また、寝る前に多くのアルコールを摂取すると、肝臓など内臓はアルコールを分解するために働こうとするため、しっかり休むことができませんし、アルコールの利尿作用で、トイレに行きたくなって目が覚めることもあります。ですから、まずは飲みすぎないことが大切ですが、夕食などでお酒を飲むのであれば、体がアルコールをちゃんと分解してくれる寝る3、4時間前まで、あるいは、ナイトキャップとして召し上がる場合にも量と時間を考えて、眠る段階ではお酒が体に残っていないことが、良い睡眠のためには大切なことです。
答え
質問2 中国茶について質問です。中国茶は小さい急須にお湯をわざと溢れさせるような淹れ方をしますが何故ですか?
答え
答え2 ご質問のような、小さい急須にお湯を溢れさせるようにするのは、烏龍茶独特の功夫茶(こうふちゃ、工夫茶とも言います)という飲み方です。功夫とは、手間ひまかけるということで、最高の香りや濃い味にこだわり、それを楽しむためのお茶の飲み方で、烏龍茶以外の中国茶ではこのような飲み方はしません。お茶を溢れさせるというのには、茶葉のアクを浮かせて取り除くために急須にお湯をタップリ注ぐことや、器の匂いや汚れを洗い流す意味があります。 功夫茶についてご説明すると、烏龍茶はお茶を作る工程が複雑で、昔は不衛生であったことや、乾燥して縮んだ茶葉を開かせて、お茶が出やすくするためにも最初の1杯目は捨ててしまう、ということが行われてきました。この捨ててしまう最初のお茶で、器をすすぐのです。これは、茶器を温めるだけでなく、お茶ですすぐことで容器の匂いを消すことができるので、実際に飲むお茶を淹れた時、他の匂いに邪魔されることなく、しっかり濃い味の一番おいしいところだけを味わうという贅沢な飲み方なのです。現代のように、大きな湯呑みにお茶を多めに出しておいて少しずつ飲むというのではなく、 1杯、1杯に淹れ方の技術が小さい湯呑みに凝縮されており、功夫茶が真剣勝負であることが伺い知られます。つまり、その1杯分だけをしっかり淹れるために、急須も湯呑みも小さいのです。 ちなみに、功夫茶のお茶受けは、基本は塩辛いものです。それは、もともと唐の時代の頃からお茶には塩を入れて飲んでいたことによるものです。ただ、今は甘いものが多くなってしまい、更には、ちまきのような食事系のものまであります。
答え
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