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2005年12月31日放送
質問1 おとそは何故お正月に飲むのですか?そもそも、おとそとは何か教えて下さい
答え
答え1 おとそは、山椒(さんしょう)、桔梗、肉桂(にっけい)、丁子(ちょうじ)、陳皮(ちんぴ)、茴香(ういきょう)など様々な薬草を日本酒に漬け込んだ一種の薬酒で、大晦日の夜に日本酒やみりんに漬け込み、元旦にこれを飲むと、一年の邪気を払い、無病息災、長生きができるという中国伝来の風習です。
古代中国・魏の医師、華陀が数種類の薬草を調合した「屠蘇散」がはじまりといわれています。屠蘇とは難しい字ですが、屠は鬼・病を屠(ほふ)ること、蘇は蘇生を意味するという説が主流ですが、日本には、平安時代初期、嵯峨天皇のときに伝えられ、宮中で用いられるようになり、一般に広まったのは江戸時代に入ってからだと言われています。
含まれている薬草には消化促進・健胃・風邪予防といった作用があるそうで、これを寒い冬の正月に飲まれるという理由もわかりますね。ちなみに屠蘇器には三つ重ねの杯が用いられますが、年少者から順にいただくことが多いようですが、年長者から順にいただく地方もあるようです。
お屠蘇器は結構高いものですから、年に一度使うのに用意するのはどうも、と言う場合は、しゃれた小ぶりの急須に松竹や金銀の水引で飾ればお正月らしくなります。杯はお雑煮椀のふたでも代用できますし、浅め広口のお猪口でいただいてもかまいません。
答え
質問2 よく自宅でホームパーティをします。お酒が飲めなくても一緒に楽しめるノンアルコールの飲み物があれば教えてください
答え
答え2 お正月の来客に向けていくつかご紹介しましょう。まずお勧めしたいのはガス入りのミネラルウオーターです。ほどよい炭酸ガスが胃を刺激し、シャンパンを飲んでいるようにおしゃれに見えますので、食前酒として選ぶ方も多いですね。
ノンアルコールのカクテルもいろいろあります。「ブラディメアリー」というカクテルはトマトジュースとウオツカで作られますが、ウオツカ抜きで作る場合にも、タバスコやカットレモンを加えれば「バージンメアリー」という大人のカクテルになりますよ。あと、ジュースはそのままでは甘いので食事と共に飲むのはどうも...という方が多いと思いますが、水や炭酸で割るとすっきりした味わいになります。グレープフルーツジュースでしたら、トマトジュースと割るのも面白いです。これにレモンやライムを添えるのがお酒に負けない雰囲気を盛り上げるポイントです。
もう一つ、アメリカ映画の名子役だった、「シャーリー・テンプル」を名前にしたカクテルがあります。氷を入れたグラスにらせんむきにしたレモンを入れます。グレナデンシロップを入れ、ジンジャーエールを静かに注ぎます。レモンの皮を崩さないように静かにステアして出来上がり。見た目もきれいです。
答え
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