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2005年11月26日放送
質問1 「アルコールを飛ばす」と言いますが、お燗をしたお酒はいく分アルコール度が低くなるのでしょうか?
答え
答え1 日本酒をお燗するとアルコール度数は低くなります。アルコールが沸騰する温度は78度と水よりかなり低いので、温めると気体になりやすく、温度が上がるにつれて少しずつアルコールが揮発していくからです。とはいっても、普通に飲むためにお燗する程度であれば、それほど低くなるわけではなく味への影響も心配ありません。電子レンジなどでうっかり沸騰させるなど、加熱しすぎるとアルコールが抜けてしまい、甘み、苦味、酸味が濃くなり、味のバランスが変化して、まずくなったように感じる場合がありますのでご注意下さい。
ところで実は、しっかりした味わいの純米酒や吟醸純米の中には、人肌くらいに温めた後の燗冷ましの方がアルコール由来の嫌味が抜けて、よりおいしくなるものもあります。ただ純米酒、吟醸純米全てがそうというわけではなく、宝探しのようなものではありますが、一度試してみてください。
アルコールということで考えたら、温めないほうがいいと思うかもしれませんが、冷やしたり、常温、そして温めても、と楽しめる温度が非常に幅広いのが日本酒の特徴でもあります。これから寒くなりますが、ひれ酒、雪見酒、などなど、燗酒の美味しい季節を楽しみましょうね。
答え
質問2 運動のあと、疲れを取ってくれる飲み物の作り方を教えて下さい。
答え
答え2 運動をすると、ある程度の疲労感を感じますが、これは、カロリーだけでなく、体から水分、ミネラル成分、栄養成分を失い、さらに、手足の筋肉が損傷を受けることによります。失われるカロリーはゆっくり30分歩くとおにぎり1個分位、平泳ぎ30分で肉まん1個分位といった具合ですが、運動中に汗として出て行く水分は、なんと尿として出るよりも多い量です。さらに汗と一緒にミネラルや塩分、ビタミン類も失われます。といったことから、運動中は、水分は勿論のこと、失われた成分も補うような飲み物が最適で、身近なものでは、若干のカロリーを補うためにスプーン1杯の蜂蜜を溶かして、塩分の補給ができる梅干を一粒つぶしたものを入れた飲み物などがお勧めです。また、運動後は失ったものを補うだけでなく、代謝を促進し、損傷を受けた筋肉をすばやく補修することも重要です。運動した翌日やその次の日に、筋肉痛になる方も多いと思いますが、これは筋肉が疲れて壊れたことで、新しく筋肉を作っているサインなのです。この新しく筋肉を作るのに必要なのが、タンパク質やアミノ酸です。飲料であれば、例えばビタミン類が豊富なイチゴやレモン、野菜ジュースを含んだ飲料と同時にたんぱく質やアミノ酸が豊富な牛乳や豆乳などを摂るのが良いのです。また、クエン酸、身近なものでは黒酢がおススメです。りんごジュースに黒酢を適量入れて、さらに甘さが欲しければ蜂蜜を加えみて下さい。疲労回復に役立ちますよ。
答え
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