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2005年11月19日放送
質問1 薬草酒について、どんなものがあるのか教えてください。 また、どんなアルコールでも薬草酒はできるのですか?
答え
答え1 用いられている薬草類には本当にさまざまで、リンドウの根、甘草(リコリス)、よろい草(アンゼリカ)、 アーティチョーク、生姜の根、などがよく用いられていますが、その他どんな薬草を用いているかは、 何十種類もの草、木、根、花などを調合しており、全体像は企業秘密にしていることがほとんどです。
最近のお酒では東洋の健康素材として知られている黒胡麻、はちみつ、大豆をブレンドした健康系も人気ですね。朝鮮人参酒などはなじみ深いでしょうし、霊芝やどくだみなど中国酒にも薬草酒は多いです。 薬草の成分を抽出するには数日から数ヶ月と原料によって異なります。「やわらかいもの」は短く、「硬いもの」は長くかかります。漬けるためのお酒は、漬けている間と、後の保管を考えるとアルコール度数の高いお酒である ことが必要です。漬け終わった時点で、20%以下になると腐りやすくなる危険性がありますし、薬草を漬けるには、果実の場合よりも高い度数の方が良く成分が溶けでるからです。
なお、一般の人が酵母を用いて発酵させてお酒作ることは法律で禁じられていますが、梅酒のように原料を お酒につけてつくることは許可されていますので、梅酒を作るように、焼酎やウイスキーなどの蒸留酒にクコの 実やハーブを漬け込めば、オリジナルの自家製薬草酒を作ることが出来ます。 ただし、米や麦、葡萄など漬け込むことを禁止されているものもいろいろありますし、20度未満のお酒、ワインや清酒、ビールなどは自家用のお酒を作ることは禁止されていますので、気をつけてください。
答え
質問2 乳酸と乳酸菌の違いについて教えてください。
答え
答え2 乳酸と乳酸菌は全く違うものです。乳酸菌とは糖類を餌にして乳酸に変える細菌の総称で、 菌という名の通り生き物ですが、乳酸は生き物ではありません。 乳酸菌は味噌・醤油・タクアン・キムチ・ヨーグルト・チーズなど私たちが日ごろの食生活の中で 愛用している発酵食品に豊富に含まれており、健康にプラス効果を与えています。 乳酸菌は人の腸内にたくさん住みついて、私たちの健康維持に役立っています。 腸の働きを整える作用をもたらす善玉菌と言われて、カゼイ菌やアシドフィルス菌というのがよく知られていますね。
一方、乳酸は人体のなかにも存在する物質で、エネルギー源としても利用される物質です。 ヨーグルトやチーズなどを加工する時にも乳酸が自然にうまれます。 お菓子や飲料などに加えられ、味や風味を高めるため、また劣化を防ぐためにも添加物として使用されています。 お酒の醸造で酵母を他の雑菌から守ってくれる働きがあり、お酒が健全な発酵をするために乳酸はなくてはならないものです。 よく激しい運動をすると乳酸が溜まる、これが疲労の原因物質ではないかといわれてきましたが、 最近の研究で乳酸はむろ疲労を和らげてくれる物質で、エネルギーが足りないところを補ってくれる物質という考えも出てきています。
答え
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