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2005年11月12日放送
質問1 1、熱いお茶を冷ますと茶色になってしまいます。きれいな緑色を保つ方法はありますか?
2、ペットボトルのお茶は、工場で大量生産するときに、実際にお茶の葉をお湯に入れて 作っているのですか?もしそうなら、一番茶と出がらしに分かれたりすることはないのですか?
3、お茶の正月というのが11月にあると聞いたのですが、それはどういうものなのですか?
4、胃の調子が悪いときはどんなお茶を飲めば良いでしょうか?
5、「茶々を入れる」とか「茶番劇」などの言葉がありますが、どういうところから来ているのですか?
答え
答え1 1、湯飲みなどにいれたままの、酸素があるところではお茶の成分のポリフェノールが酸化して色が褐色に変化しますが、これは高温であるほど反応が早くなるのです。
冷たいお茶を飲むのであれば、冷水を利用して水出しに すれば、色の変化も防げてきれいな緑茶を楽しめます。この場合はすこし濃い目に淹れたお茶を氷の上に落とし冷えたところで更にグラスに氷を入れれば出来たてのきれいな緑茶が飲めます。
2、家庭の急須で入れるのと同じように作ります。大きい釜にお茶の葉を入れ、熱いお湯を注ぐのです。 温度や茶葉の種類、量、何分くらいおくか、というのが企業の味の秘密。
お茶は毎回取り替えますので、出がらしが使われることはありません。 使い終わった茶カスは堆肥として再利用されています。
3、11月、立冬のころになると、茶の湯では炉が用いられます。 炉を開くと言って、畳や障子を改め、八十八夜の五月に摘まれ、夏を越した新茶が詰められた茶壷を床に飾り、 その口を切り、茶臼で茶を挽いていただく「口切の茶事」が行なわれます。 最も格式の高い催しで、道具も目出度さを表現できるものを中心に取合わせて使うことになります。 茶人にとっては「茶の正月」とも呼んで、おめでたい行事の一つとされています。
4、お茶に含まれているカフェインは胃液の分泌を活発にし、消化を促進するという効果がありますが、 胃が疲れている、調子が悪いときはかえって胃に負担を掛けてしまうこともありますので、カフェインの少ないものを選びましょう。ほうじ茶や玄米茶など、また、麦茶や柿茶はお茶の葉が原料ではありませんのでカフェインは含みません。紅茶にもカフェインはふくまれますので、カモミールなどのハーブティを飲まれるといいでしょう。
5、江戸時代、お茶を飲む時、交わされるたわいもない冗談や笑い話を、お茶とか、茶の話といったそうです。
「茶々を入れる」「茶化す」などはここから来ています。茶番劇というのは、江戸時代、芝居の楽屋でお茶番をしていた下回りなどが演じた他愛のない演し物を茶番劇といい、のちにおどけた劇や見え透いた作為のことをさすようになりました。
答え
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