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2005年11月05日放送
質問1 ボジョレーヌーヴォーとボジョレーワインってどう違うのですか?
答え
答え1 今年の解禁日は11月17日ですね。ボジョレーというのは、フランスのボルドーと並ぶワインの名産地ブルゴーニュの中にある、地区の名前です。フランスのワインの法律で、その地区で栽培された葡萄から作られたワインだけをボジョレーと呼ぶことが許されています。さらに、ヌーヴォーとは「新しい」という意味で、ボジョレー地区で栽培されたガメイという種類の葡萄を使って仕込んだ赤ワインのうち、新酒だけが「ボジョレー・ヌーヴォー」と呼ばれるのです。
同じボジョレー地区の新酒でも白ワインはボジョレー・ヌーヴォーと呼ぶことは許されていません。普通の赤ワインは、葡萄をつぶして発酵させた果汁をタンクや樽に詰めて半年から数年寝かせる熟成という工程があり、その間に味わいが落ち着いてまろやかさを増していきます。そのため、秋に収穫した葡萄は、少なくとも冬を越してから瓶詰め、出荷されるのが一般的で、普通のボジョレーもこのようにして作られます。
それに対して、ヌーヴォーは、熟成させずに特別な作り方で、収穫してからたった3週間程度という超特急でワインにしてしまうので、ぴちぴちした搾りたての味わいが楽しめます。ですから摘みたての新茶を楽しむように、できるだけ早く、季節の味わいを楽しんでください。 赤ワインですが、フレッシュで軽い味わいですので、冷蔵庫で冷やして、どんなお料理にも合います。お肉や魚を軽くソテーしたものや、パテやソーセージ、餃子もいけます。チーズであれば、あまりクセのないカマンベールなどの白カビタイプがお勧めです。
答え
質問2 野菜ジュースなどの成分に含まれているαカロチンとβカロチンについてそれぞれ教えて下さい。
答え
答え2 α-カロチンもβ-カロチンも両方とも緑黄色野菜に含まれる橙色または黄色の色素の一つです。同じカロチンでも構造の一部が違うものがいくつか存在するため、αとかβという名前をつけて区別しています。ともに体内でビタミンAに変化して、ビタミンAとして働きますが、 αカロチン入りといったようなジュースをあまりみかけないのは、野菜に含まれる量がβカロチンにくらべて少ないことや、一般的に、βカロチンのほうが健康的なイメージが強いことからと思われます。実際、カロチンからビタミンAに変わる度合いは、βカロチンはαカロチンのおよそ2倍と言われています。
α-カロチンは、ニンジン、グリンピース、コーンなどに、β-カロチンは、シソ、モロヘイヤ、にんじん、パセリ、バジルなどの野菜に含まれており、カロチンの吸収を高めるためには、油で加熱料理するとよいそうです。ビタミンAそのものの摂り過ぎは体に悪い影響をあたえることもありますが、α-カロチンやβ-カロチンとしてであれば、必要量だけがビタミンAに変化するため、摂り過ぎの心配は少ないといわれています。ところで、今では食品にα-カロチンやβ-カロチンの含有量などを表示する場合には、カロチンではなく、「カロテン」と表記することが法律で決められています。
答え
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