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2005年10月15日放送
質問1 古いビールを糠みその中に入れると美味しくなるという事を聞きましたが、本当ですか?
答え
答え1 本当です。飲み残したビールなどをちょっと糠みそにいれる工夫はよく言われていますね。 ぬかみそが活性化して漬物の味がいちだんとよくなります。また、ぬか床の傷みも少なくなります。 これはビールに含まれるたんぱく質や微量の糖分や、油分などが糠みその中の微生物の栄養分となり発酵を うながし、新たなうまみ成分を作り出してくるからなのです。 糠床をつくって、2,3回古漬けを作ってから後に加えてください。ただしほんのちょっと入れるだけですよ。 糠がびしょびしょになるほど入れては味も悪くなりますし、発酵する前に腐ってしまうでしょう。 うまみ、こくというのは味の複合から生まれてきます。隠し味程度にいれるのがポイントです。
これはビール以外のお酒ではうまくいきません。 ウイスキーや焼酎のような蒸留酒は栄養成分がありませんので、ぬか味噌のうまみの発酵につながりません。 またビールと同じ醸造酒でもワインや日本酒はアルコール度が10度から14,5度と高いので、 微生物の菌の活動が抑えられてしまいます。 それにワインは風味の個性が強く、ぬか味噌という日本文化の味わいに不向きかもしれません。 このほか、ビールの栄養分は植木の肥料としても利用できますので、飲み残しのビールなどは 少し土に含ませてやるのもいいでしょう。
答え
質問2 マラソン選手が給水所でもらうスペシャルドリンクとは、どんなものですか?
答え
答え2 運営側が用意する水分は、水だったり、水と市販のスポーツドリンクを合わせたものだったりするようですが、 選手たちが見分けがつくようにさまざまな飾り旗を立てたスペシャルドリンクの中身が気になりますね。 大切な作戦のひとつということで公表していない選手も多いですが、一般的に多いのは「水」、「糖質」、 「アミノ酸」を含んだドリンクが多いと考えられます。水分の補給と、ナトリウムやカリウムなどをすばやく体に補給するため、人間の体液の浸透圧と等しい成分がふくまれているさまざまなスポーツドリンクを薄めたものが基本のようで、体質に合わせた成分を強化したり、好みのフレーバーを加えたりしているようです。
有名選手の利用したドリンクで用いられた「BCAA」と言う成分があります。 Branched Chain Amino Acid、「分岐鎖アミノ酸」といってバリン、ロイシン、イソロイシンの3つのアミノ酸が入っています。約20種類あるアミノ酸の中でもこの3つは特に競技選手の役に立つアミノ酸です。 集中力の維持、筋パワーの持続、筋疲労の予防などの効果があると言われています。 外国人選手は「味」重視であり、「甘み」の強いものを好む傾向がある、という話もありますね。 疲れがピークに達する後半は糖の量を増やすなど、序盤と終盤で糖分の量を変えている選手もいます。 お茶に砂糖を溶かしたものや、ガス抜きのコーラなどを利用している選手もいます。 東京オリンピックで優勝した裸足のアベベ選手のスペシャルはスイカのジュースだったと言われています。 スイカが好きだったんでしょうか?私たちは普段、「のどが渇いたな」と感じたときに水分を摂りますが、 スポーツの選手は「のどの渇き」を感じてからでは、遅いのです。事前にきちんきちんと図って行うことが必要です。 給水地点を5kmごとに定めているのもその理由からなのです。
答え
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