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2005年8月06日放送
質問1 子供は何故、お酒を飲んではいけないのか、医学的な観点から教えて下さい。
答え
答え1 未成年がお酒を飲むことは医学的にさまざまな危険性をはらんでいます。 まず、脳の発達が妨げられることがあります。10代から飲酒を続けている人たちの中には、すでに20代で脳の 萎縮が始まっている例がみられます。発育途上の脳細胞は、より強くアルコールの影響を受けやすいからです。 また、若い時期から飲み始めると短期間で依存症になる危険性が高まります。
大人の場合、大量飲酒を20年以上続けるとアルコール依存症になる危険性が高まると言われていますが、 未成年者の場合には、数ヶ月から2年という短期間でも発症することがあります。 さらに性ホルモンのバランスを崩すことも指摘されています。アルコールは、男性性器の発育を妨げる危険があります。また女性の場合には、生理が不規則になり、無月経になることもあります。 若い人の未発達な臓器は、アルコールに対する耐性が弱く、短期間で障害を受ける可能性が、高まります。 肝臓をはじめとする臓器に障害を起こす危険性が高まるのです。 未発達な臓器は、アルコールに対する耐性が弱く、短期間で障害を受ける可能性があるのです。
このようにさまざまな理由から未成年者の飲酒は法律で禁じられていますが、残念なことに未成年者飲酒は 近年ますます増えてきています。その背景には、大人の側にも問題があります。じっさい初めての飲酒経験は、 多くの場合、祭りやお祝いの席などで親に勧められたのが、きっかけになっているというデータがあります。 親自身に、未成年者飲酒の危険性に関する正しい知識を持っていただく必要がありそうです。 お子さんには、ただやみくもに「駄目だ」と禁じるのではなく、 なぜ未成年が飲んではいけないのか、危険性を具体的にあげて、納得させてください。
答え
質問2 自宅でアイスティーを作ろうと思って、ティーバックでホットティーを入れて、氷を入れたら白く濁ってしまいました。どうしてですか?飲んでも味や体に影響はないでしょうか?
答え
答え2 ティーバックに限らず、熱湯で入れた紅茶は冷えるにつれて、含まれているタンニンがカフェインやその他の成分と結合して白く濁ってきます。ペットボトル入りの紅茶でも、冷蔵庫内の吹き出し口の近くなどに置いて冷たくなりすぎてしまった場合等に同じような現象が起こすものもあります。この紅茶が白く濁ったように見える現象はクリームダウンと呼ばれています。良質な茶葉で煎れた紅茶ほど起こりやすいとされますが、味・香りに大きな影響はありませんし、安心してお召し上がり頂けます。白くなってしまった場合は、少量の熱湯を入れてやると多少改善されますが、置いておくとまた白く戻ってしまいます。
紅茶をアイスで飲むときに「クリームダウン」避け、澄んだ色に仕上げるコツは、まずタンニンやカフェイン等が少ない茶葉を選ぶこと。少し冷ました湯でゆっくり出す。ティーバッグであればティーバッグを取り出し、ポットであればストレーナーで濾して別容器に移し、茶葉を取り除き均一な濃度にする。茶葉を取り除いた時点で砂糖を入れる。冷やす際には、たっぷりの氷を容器に入れて一気に注ぎ急激に冷す、といったことが挙げられます。
答え
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