バックナンバー
2005年6月11日放送
質問1 日本酒は以前は一級、二級と分かれていましたが、今はなくなりましたよね。現在の日本酒の分け方や違いは何を基準にしているのか教えて下さい。
答え
答え1 以前清酒は酒税法によって「特級」「一級」「二級」など等級があり、税金が決められていました。 各等級の基準は、「特級は品質が優良であるもの。一級は品質が佳良であるもの。 二級は特級及び一級に該当しないもの。」ということでした。 この級別の認定は国税局の酒類審議会の官能審査によって行われていました。
蔵元はサンプルを提供し、希望する級別の審査を受けるという仕組みですので、蔵元が級別審査を受けない限りは二級になってしまいます。それで、地酒の2級においしい酒がある、幻の酒、などという隠れた人気製品が生まれたのです。この日本酒の等級制度は平成4年に廃止され、今は原料、精米歩合、こうじ米の使用割合、醸造用アルコールの使用量、香味など製法の条件により、「清酒の製品品質表示基準」という国の基準に よって定められています。
「特定名称酒」と呼ばれる『本醸造酒』『純米酒』『吟醸酒』、それに『普通酒』などの分類がされています。吟醸酒や大吟醸は以前の特級酒と同じというような比較は出来ません。 それぞれが製法品質表示基準にもとづいた表示ということになります。どのようなタイプかを選択する目安として利用してください。
吟醸酒は、フルーティーな芳香と微妙な風味が生命ですから、「冷や」または「ぬる燗(かん)」を好まれる方が多いようです。一般的にはこくのあるタイプの純米酒系は、ぬる燗に。 すっきりとしたタイプの本醸造系は熱燗に向くと言われています。
答え
質問2 中国料理の食後に飲むお茶はウーロン茶、プーアール茶などいろいろありますが、どれが良いのでしょうか?また、「飲茶」のお茶についても教えてください。
答え
答え2 中華料理の食後のお茶については、どれがよいかということは一概に言えません。
ウーロン茶もプーアール茶もポリフェノールが多く含まれており、そのため油分などの栄養を胃で吸収するのを じゃまし、油を流してしまう作用があると大学などの研究発表が出ています。 中国料理のように油分の多い食事をした後に、さっぱりした感じがあるのはこのためですね。
ウーロン茶はこくがあり、後味のきれがいいのですし、プーアール茶の独特の濃厚な風味が好きな方もいるでしょうし、飲み方もそれぞれ異なりますのでお好みで選んでください。
コーヒーや紅茶が主として食後や休息の時間に飲まれるように、中国茶も基本的には食事中に飲みません。 ただ、春巻きやシュウマイ、餃子など点心を食べお茶を楽しむ飲茶(ヤムチャ)は日本でも人気ですが、 これは食と言えば広州と言われる地域をもった広東省で生まれた言葉で、 広東省では食間にお茶を楽しむ習慣があり、そのお茶受けとして、甘いもの以外にも小皿の点心が発展しました。点心というのは少量の料理と言う意味で、麺や炒飯などもあります。
19世紀前半、清の時代に広州で出勤前の労働者が朝早く茶館に行って、一杯のお茶と2個の点心を朝食にしていたという文献があります。これが飲茶のルーツで、その時のお茶は緑茶だったようです。 今でも中国人が一般的に飲むお茶は緑茶が多く、飲茶は仕事の間や暇な時に茶館に行って話しをしたり、 くつろいだりたりするものとして定着しました。
答え
バックナンバーはこちら

サントリーお客様センターはこちら

|久米宏 ラジオなんですけど |TBSラジオトップ | TBSメインページ | もくじ・牽引 |

Copyright(C) 1995-2024 TBS RADIO,Inc. All Rights Reserved.