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2005年5月28日放送
質問1 今週は焼酎についてのお話です。
答え
答え1 焼酎の元祖は紀元前のヘレニズム文化から生まれた蒸留酒まで遡ります。 ギリシャのアリストテレスが始めて蒸留を行った、という話もありますが、錬金術の発展によりその道具として アランビックと呼ばれる蒸留器が生れ、その技術とともに蒸留酒作りが世界中に広まっていきました。 そして、イギリスやフランスのウイスキーやブランデーなどと同様、東洋にも伝わって白酒、焼酎などが生まれました。
日本に蒸留の技術がいつ伝わったかは明らかではありませんが、 鹿児島県大口市にある八幡神社から発見された古文書で、1559年に宮大工2人が書いたと見られる 落書きがあるのですが、「神社の改修工事に際して、ケチな施行主は一度も焼酎を振舞ってくれなかった。 まことに残念である。」と書かれており、当時の南九州では焼酎が一般市民に広く飲まれていたと思われます。
さて、焼酎がどのような経路で日本に伝わったかと言うと3つの説があります。 ひとつは琉球からの経路、14世紀に沖縄、当時の琉球は日本、明国、朝鮮、南海諸国などの海上貿易の拠点となっており、さまざまな東洋のお酒とともに焼酎が日本に伝わったという説。 2つ目は南海諸国経由ですが、14,5世紀に倭寇という海賊が朝鮮半島や中国大陸、南陽の海上に進出しており、海外取引品のひとつとして焼酎が日本に運ばれたという説。 もうひとつの説としては。朝鮮半島からのものです。15世紀、活発な交易が諸外国と行われていましたが、 特に朝鮮産のこうりゃんや米を使った蒸留酒、つまり焼酎が対馬を経て日本にもたらされたというわけです。
ストレート、オンザロックスから、水割り、お湯割り、ウーロン茶割り、グレープフルーツジュースなどの果汁で割ったものなど、本当に自由な飲み方を楽しめるのも焼酎ならではですね。
面白いカクテルをご紹介しましょう。水割りにきゅうりのスティックまたはスライスをいれます。 特にほのかな甘みを特徴とする韓国焼酎でつくると、メロンのような味わいを楽しめます。 「金魚」と言うカクテルも最近人気があります。 焼酎の水割りに青じそと赤唐辛子を入れます。青じそが水草、唐辛子が金魚に見えるから不思議です。 これはスパイシーな味わいがあります。ホットでも楽しめますよ。
答え
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