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2005年5月21日放送
質問1 ビールのアルコール度数はいろいろありますが、アルコール度数と炭酸の量は比例するのでしょうか?
答え
答え1 アルコール度を高めるために高度に発酵させれば、結果として炭酸の量も高くなります。 ただ、これはあくまでも理論上の話で、市販されているビールや発泡酒がアルコール度にガス圧が比例するということは一概に言えません。製造工程で麦汁を発酵させアルコールと炭酸ガスに変えていくのですが、 このとき使われる酵母の種類によって、発酵が進んでも、あまりガスが多くならないタイプもあります。 また、発酵の後に低温でゆっくり熟成させ、炭酸ガスがビールに溶け込み、なじませていきますが、 このときの温度や圧力の管理、またどの程度の貯酒期間を設けるかで、出来上がってくるビールに含まれる ガスの量が異なってきます。それらがビールつくりの技術と品質管理の技なのです。
日ごろ酒屋さんで見かけるビールなどのアルコール度数は大体5〜6%のものが中心と思いますが、 オーストリアには14%などというものもあります。しかしこれはガス圧が2倍以上もあるというわけではありません。 炭酸ガスの含量は、大体0.58%を越えてきますと、口内刺激が強すぎて、あまりビールの味は楽しめません。 また、ビールがガスを取り込み保持する量にも限度があります。 ビールの味わいの決め手は炭酸ガスの強さ、アルコール度だけでなく、麦芽の製法やホップによる苦味、 飲みやすさ、飲みごたえなどです。爽快感は高ガス圧で低ビターのビールなどで感じてもらえるでしょうし、 やわらかさ、飲みやすさは低ガス圧でホップ香の豊かな製品からなど、季節などに合わせてさまざまなバラエティを生み出しています。
答え
質問2 新茶とは、いつ頃までのどんなお茶のことを指すのでしょうか?
新茶について教えてください。
答え
答え2 新茶とは一般に立春から八十八夜の頃に収穫された新芽の茶葉で、これを飲むと一年間、無病息災で 過ごせると伝えられています。冬の間中、畑を寝かせてたっぷり力を蓄えたお茶の木の新芽は、旨み成分が多く、 一年で最もフレッシュな清々しい香りと甘みが特徴です。
一年で最初に摘まれる「初物」の意味を込めて「新茶」と呼ばれています。 「一番茶」という言葉を聞かれたことがあると思いますが、基本的に同じお茶の事です。
摘まれた新芽は蒸して発酵を止めたあと、乾燥しながら揉み込まれますが、仕上げの乾燥はごく軽くされて いますので、日持ちはあまりしません。葉を摘まれた茶畑は更に 40日ほどすると再び芽が出てきます。 これを摘んだものが2番茶で、いわゆるお番茶と呼ばれるものになります。 その後も3番茶4番茶と摘む茶畑と2番茶で終わりにする茶畑とさまざまです。
現在ではお茶の保存も昔とは比べものにならないほど技術が進んできまして、生葉を冷凍にして保存するなど、一年が経過しても殆どお茶の鮮度が変わらなくなってきています。
基本的に八十八夜に一番最初に摘まれたお茶は秋冬になっても『新茶』ということになりますが、いわゆる香り豊かで爽やかさと新鮮な苦渋味の旬の味わいを楽しむのは、五月から六月半ばごろまででしょう。
新茶の飲み方ですが、新茶ならではの甘味、旨みを楽しむためには、低い温度でやや時間をかけて、しっかり入れるのがポイントです。
答え
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