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2005年5月07日放送
質問1 お酒を造るための容器は木の樽が多いと思います。いろんな樽について教えてください
答え
答え1 お酒の原料を仕込み、発酵させるときに使われる木材は杉や樫が使われることが多いです。 ただ、品質、衛生面で安定した管理が難しいこともあり、最近はホーローやステンレススチールのタンクが 用いられることも多くなっています。
ワインやウイスキーなどは発酵や蒸留の工程のあと、数ヶ月から数十年寝かせますが、貯蔵するときに用いられる樽は、樫、オーク材が使われています。 同じオークでも北アメリカ、スペイン、フランス、日本のミズナラの和樽など、多くの種類があります。
樽ひとつでも材質や形状によってお酒の味わいは千差万別に熟成します。 例えば、アメリカのオーク材を使ったものは、華やかなバニラ系の香りやココナッツのような甘い香りのモルトが生まれます。そのほか、泡盛では素焼きの外側に上薬をかけたカメがよく使われています。 カメの土に含まれる鉄分やカルシウムなどの金属成分が触媒となって熟成が進みまろやかな風味となるそうです。 カメもたとえば沖縄には有名な産地が数箇所あり、それぞれ特徴があります。 これもそれぞれの焼酎や泡盛の特徴を出すことにつながります。
中国の紹興酒では陶器の甕で熟成されたものもあります。フルーツブランデーではガラスの容器が貯蔵に用いられますし、馬乳酒では動物の皮袋も使われます。そのお酒の歴史、国、地域、企業の規模など、さまざまな要素から、さまざまな容器が用いられて、 味わいも幅広く生み出されてきます。
答え
質問2 カフェインの入っている飲み物は、どうして眠れなくなるのでしょうか?
答え
答え2 行楽のお帰りで、今運転中の方もいらっしゃることでしょう。
カフェインはコーヒー、紅茶、緑茶等に含まれ、眠気覚ましとして飲む方も多いでしょう。 カフェインの入っている飲み物を飲むと眠くならないのは、カフェインには脳や脊髄の中枢神経系を刺激し、 興奮させる効果があるためです。五感や運動機能の勢いを高める効果があります。
またカフェインは骨格筋に働きかけ、筋肉の収縮を促すため、筋肉疲労にも効果を表します。 交感神経を刺激し、基礎代謝を高め、体脂肪の燃焼を促進するので、体が目覚める感じを受けます。
胃液の分泌を活発にし、消化を促進する作用もあるので、胸がすっきりした感じもするでしょう。 食後にコーヒーやお茶が飲まれるのもこのためでしょうね。ただし、カフェインには腎臓の血管を拡張する働きがあります。そのため、利尿作用もあるので、あまりコーヒーのがぶ飲みをすると、運転中にトイレが近くなるかもしれませんよ。
念のためですが、人間の身体はそもそも一定の活動時間が終われば休みたくなる、眠るようにできているものです。「眠気」は、脳神経系の働きが鈍ってくると起こるわけですから、眠くなったり、疲れたと思ったら、 必ず車を止めて休息時間を取ってください。
また、カフェインは一度に大量摂取したり、胃や肝臓が弱っているときは控えた方がよいでしょう。
くれぐれも無理な「眠気覚まし」は絶対に禁物です。
答え
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