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2005年4月16日放送
質問1 ダイエットビールって、どんな成分を減らしてカロリーを抑えているのですか?
答え
答え1 ビール、発泡酒のカロリーはアルコールと糖分に由来します。大きく言えば、この2つの成分を減らすことによりカロリーは下がります。この2つの成分の減らし方に色々な手段があります。
ビールや発泡酒の製造過程で原料の麦芽のでんぷんを糖化します。この段階でできるどろどろとした麦汁中には豊富な糖分が含まれ、その糖分を酵母が食べて分解し、アルコールにするわけですが、その際、酵母が消化することができない糖分や食べ残した糖分がビールに残ります。この残糖分をいろいろな手段で減らしているのがダイエットビールです。
糖分が減ってもアルコール分が多ければ、総カロリーは下がりませんので、その技術は各社のノウハウになります。
また、原料の糖化スターチも糖質の少ないものを選んだり、最初に普通の度数のビールを造って、そこからアルコールを下げる方法もあります。
同じダイエットタイプのビールや発泡酒でもアルコール度数もいろいろあります。最近はアルコール度以外に、カロリーや糖質など、表示してあるものが多くなりましたから、選ぶときの参考にするといいと思います。いずれにしても、たくさん飲んだらトータルのカロリーは同じですからご注意くださいね。
答え
質問2 低脂肪の牛乳、というのはどんなものなんですか。普通の牛乳とどう違うのですか。
答え
答え2 低脂肪の牛乳とは文字通り脂肪分を少なくした乳のことで、普通の牛乳より乳脂肪分が少ないので、ダイエットや食事療法をしている方がよく利用されます。
低脂肪牛乳はカロリーは少ないですが、たんぱく質や炭水化物、カルシウム、ミネラル、ビタミンなどの無脂乳固形分、つまり牛乳の中の水分と脂肪分以外のものは、牛乳とほぼ同じように含まれています。
低脂肪牛乳に限らず、牛乳をもとにした飲み物にはさまざまなタイプがありますが、「乳および乳製品の成分規格等に関する省令」という法律で細かく規定されており、牛乳と呼べるのは、しぼったままの牛の乳(生乳)を加熱殺菌したもので、水や添加物などを混ぜることは、一切禁じられています。
同じ低脂肪の乳の製品でも、お店で売られている製品のパッケージをみると「低脂肪牛乳」「加工乳」「乳飲料」などと書かれているものがあります。これは製造方法や成分規格によって異なるのですが、「低脂肪牛乳」は牛乳から脂肪分を取り除き、無脂肪固形分8.0%以上、乳脂肪分0.5%以上1.5%以下のもの。加工乳は牛乳に、脱脂粉乳やバターやクリームを加えたものをいいます。乳飲料と書かれている低脂肪のものは加工乳に乳製品以外のカルシウムなどを加えたものをいいます。
加工乳や乳飲料は牛乳と言う表示は出来ません。同じ低脂肪乳でも味の差も微妙に違います。表示をよく見て、目的にあったものを選んでくださいね。
答え
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