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2005年4月09日放送
質問1 一気飲みは何故いけないのでしょうか?
答え
答え1 イッキ飲み、イッキ飲ませは、生命にかかわる危険行為です。
体のもつアルコール分解能力を無視して、イッキにお酒を飲むと、血液中のアルコール濃度が急速に高まり、中枢神経や呼吸中枢がマヒし、急性アルコール中毒にかかる危険性が高まります。
また、酔いのピークは少し後になってからくるため、急ピッチで飲み続けていると、知らず知らずのうちに限界を超えてしまい、脳のマヒが急速に進み、昏睡状態から死にいたてしまった例も決して少なくはありません。
イッキ飲みを自分からやらないのは、もちろんのこと、決して人にもやらせないでください。万一飲みすぎて酔ってしまった人がいたら、ひとりだけにしないで、必ず誰かが責任をもって付き添うようにしましょう。
酔いは飲んでしばらくしてからまわってきます。とくに急激に飲んだ場合は、直後は大丈夫なようでも油断はできません。様子を見とどけるよう気をつけましょう。
また、空腹時にお酒を飲むと、胃がからっぽなため、あっというまにアルコールが吸収され、酔いが全身にまわります。胃壁を守るものがないため、強いアルコールの場合には、胃の粘膜が直接おかされることになります。食前に飲むなら、度数の弱いお酒を軽くたしなむ程度にとどめましょう。
答え
質問2 飲料の缶にはアルミ缶とスチール缶がありますよね。
ビールはアルミ缶がほとんど、コーヒーはスチール缶が多く、ジュースなどは両方ありますが、どのような基準で使い分けているのか教えてください。
答え
答え2 原則的には商品の特性に係わる製造工程の違いで使い分けています。
薄くて柔らかいアルミ缶は、中から圧力がかかるコーラなどの炭酸の入った飲料に向いています。また、熱伝導率が高いということでも、コーラやビールのように、冷やして飲む飲料には向いています。
硬くて丈夫なスチール缶は、高温・高圧の殺菌工程を経るコーヒーやウーロン茶などの飲料に向いています。とは言うものの、最近は窒素などの不活性ガスを充填するなど技術が発達して、お茶系の飲料にもアルミ缶が使われるようになっています。
最近開発された薄くて丈夫な特殊なスチール缶はどちらの飲料にも使用されています。大手製鉄所のある都市ではビールもスチール缶、というところがあるようです。
フタの開け閉めが可能な「ボトル缶」も登場しています。従来はボトル缶といえばアルミ製でしたが、スチール缶の加工、軽量化の研究も続けられ、スチール製のボトル缶も出来てきました。
アルミ缶の飲料用容器が日本に登場したのは1971年、その後それぞれの特徴、使い勝手を乗り越えて、アルミ缶、スチール缶の差がなくなりつつあります。競争から生まれた日本ならではの技術力に拍手したいですね。
答え
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