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2005年3月19日放送
質問1 イタリアンレストランで食後のコーヒーに「グラッパ」というブランデーが入っていました。
色が透明だったのですがブランデーと呼べるのですか?ブランデーについて教えてください。
答え
答え1 グラッパもブランデーです。
ブランデーとは広い意味で「くだものを醸造し、蒸留したお酒」です。なかでも、ぶどうを原料とした一般的なブランデーには、フランスのコニャックやアルマニャック、マール、そしてイタリアのグラッパがあります。
このグラッパとは、ワインを作った葡萄の「しぼりかす」からつくるブランデーのことです。一般的なブランデーは樽に詰めて熟成させる時に琥珀色になりますが、グラッパは熟成を行なわず、すぐに瓶に詰めるため、透明なのです。ただ、最近は少し樽で熟成させ色がついたものもあります。
透明なブランデーには、グラッパのほかに、さくらんぼを原料とした「キルシュワッサー」や、フルーツブランディーと一般的に呼ばれている洋梨からつくった「ポワール」、木いちごからつくった「フランボワーズ」などがあります。
ところで、コーヒー、それもエスプレッソにグラッパなどのアルコールを入れる飲み方は、カフェコレットという名前で、イタリアでよく飲まれる飲み方です。エスプレッソに入れるアルコールは、グラッパが一般的ですが、リキュールなど好みにあったものを入れることもあるようです。
消化促進によいといわれ、もともと食後に飲まれることが多いのですが、イタリアでも北の地方では体が温まるので、寒い冬には食後にかぎらずいつでも楽しまれています。また、自宅では、食後、エスプレッソを飲み終わったカップにグラッパを注いでそのまま飲む、レゼンティンという飲み方も大人っぽくておしゃれではないでしょうか。
答え
質問2 ローズヒップというハーブの名前の由来はどこからきているものなのでしょうか?
1、バラ戦争 2、バラの実 3、スコットランドの地名
答え
答え2 解は、2番のバラの実です。
「ローズヒップ」は野バラの実のことで、アンデス山脈、主にチリとペルーに自生していて、古くから健康を保つための秘薬などとして、アンデスの民族の間で、守り継がれてきました。
特に、自動車や工場から放出される排気ガス(一酸化炭素ガス)に非常に弱いデリケートな植物なので、現在では南米チリのアンデスの麓の山風の通る斜面に群生地がある位だそうです。
毎年10月頃に白やピンクの花を咲かせて、翌年の2月から3月になると真っ赤な実が収穫されます。この実を天日で乾燥させてから、外側の皮の部分と種に選別して、皮の部分を細かく砕いたものがローズヒップティーとして利用され、また種からは良質のアロマテラピー向けのオイルを採ることが出来ます。
ビタミンCやビタミンE、ビタミンPやカロチノイドなどを豊富に含んでいますので、ここ数年、日本でも美容に良いハーブとして脚光をあびています。外側の実はレモンの20倍という驚異的な量のビタミンCを含んでいることから、シロップやジャム、お茶などさまざまな形で楽しまれています。
そのお茶はさわやかな甘い香りと、ほどよい酸味があり、栄養が豊富なだけでなく、 カフェインが含まれませんので、妊婦さんや授乳婦さんにも喜ばれています。
答え
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