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2005年3月12日放送
質問1 フランス料理やイタリア料理のレストランでメニューに「アペリティフ(食前酒)」とありますが、どんなお酒が食前酒なのか教えてください。
答え
答え1 一般的に食前酒とは、食事の前にノドをうるおし、食欲を増進するカクテルとして飲まれているもので、辛口で、爽やかな味わいのものや酸味のあるもの、シャンパンやソーダなどを使用したものを選ぶことが多いです。
アペリティフはフランス語。食欲をそそる、という意味で、欧米では非常に親しまれ、飲まれています。日本語で言う”とりあえず”に似ているかも知れません。以前はウエイティングバーで待ち合わせの間や食事のメニューを選びながら、マティーニやマンハッタンなど、ショートカクテルが代表的なものとされていましたが、現在では、ワイン系、シェリー系、スピリッツ系とさまざまなカクテルがアペリティフとして飲まれています。
食前酒に対し、食後を楽しむのが「ディジェスティフ」。消化を助ける、という意味ですね。食後の口直し、あるいは消化の促進のために飲まれるカクテルで、レストランでは甘口に仕上げたものやアルコール度数の高いものを薦められると思います。ブランデーやリキュールを主体に使ったカクテルだけでなく、最近はいろいろなスピリッツ、リキュール、生クリームなどをミックスしたカクテルが人気があります。
お酒は、お好きなものを楽しく適量お召し上がりになるのが一番です。基本は基本として、どんなカクテルが食前でどれが食後と区別しなければいけないものでもありません。ご自身のスタイルで、素敵なカクテルライフをお楽しみください。
ご参考までに食前酒・食後酒としてよく知られているカクテルをご紹介しましょう。食前酒でよく登場するのは、キールとキールロワイヤル。カシスのリキュールを白ワインで割るのが「キール」ですが、この白ワインを、シャンパン、またはスパークリングワインにかえたものがキールロワイヤル。カンパリソーダはおなじみでしょうが、ソーダの代わりにオレンジジュースで割った「カンパリ・オレンジ」、グレープフルーツジュースとトニックウォーターで割った「スプモーニ」等もお勧めです。
食後酒として有名なのはアレクサンダー。ブランデーに2対し ホワイトカカオ1、生クリーム1を合わせ、シェイカーで十分にシェ−クし、カクテル・グラスに注きます。カルーアというコーヒーリキュールを牛乳で割ったカルーアミルクも定番ですね。
食前酒にも食後酒にもよくリキュールが用いられますが、最近人気なのは健康系のハーブリキュール。その中でも注目はローズヒップです。マカという、これまた健康系のアンデスの食品をあわせてマカディアというリキュールが新しいもので話題になっています。
答え
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