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2005年3月05日放送
質問1 日本酒の新酒というのは、いつ頃までのものをいうのでしょうか。
答え
答え1 日本酒で『新酒』という呼び方を使える時期について明確な規定はありませんが、一般的には(日本酒でいう1年は7月1日から翌年の6月30日までをさすのですが)その1年の間に仕込んで、その年中に出荷されるものを『新酒』と呼ぶことが多いようです。
また、秋に収穫された新米を使って、年明け頃に出荷する日本酒のことを『新酒』、という場合も多く、雰囲気的にはこれが一番ぴったりな感じもしますね。
もともと日本酒は冬に仕込まれるのが一般的です。多くの蔵元が、10月頃から3月にかけてお酒を醸造しています。寒い時期ほど、雑菌の繁殖を抑えることができますし、デリケートな麹の温度管理も容易ですし、人手についても、農閑期のほうが手当てしやすいなどが主な理由です。
しかし、冬だけでは、1年のうちでお酒を造ることができる期間が限定されてしまうため、最近では、四季醸造といって、年間を通じて、お酒を醸造する技術が確立され大手メーカーを中心に、四季醸造を行うところが増えています。そのため、新酒の季節という考え方も、だんだん曖昧になってきているようです。逆に考えれば、1年を通じて、新酒が飲める、ともいえますね。
答え
質問2 果汁100%の苺ジュースがないのはなぜですか?あったら絶対に買います!
答え
答え2 果汁100%の苺ジュースが無い一番大きな理由は、味です。
どんな果物でも、ジュースとしてのおいしさを感じるためには、ある程度の甘さが必要で、甘味によって、味の幅も広がります。
しかし、苺の果汁は、とても酸味が強く、甘味が少ないので、100%の果汁だけではすっぱいばかりで、苺らしい味わいを楽しむことが難しい、という理由からです。
また、色についても、苺独特のあの赤い色合いをそのまま保持することは難しく、時間の経過とともに、赤い色は褐色に変化してしまうため、見た目でも、おいしそうではなくなってしまいます。
このように、あの赤くて甘酸っぱい生の苺のイメージと果汁にした時の味や色のギャップが他の果物に比べてあまりに大きい、ということが、果汁100%の苺ジュースがない、総合的な理由のようです。
ところで、苺は、植物学的に分類すると、バラ科の苺属になります。なしやリンゴもこのバラ科ですし、あの、甜茶もバラ科でしたね。実は、いつも私たちが食べているあの赤いやわらかな部分は、果実ではありません。本当の苺の果実は、この赤い実の表面についている、たくさんの粒粒、あの粒粒一つ一つが苺の実なんです。
私たちがいつも食べる部分は、花託(かたく)といって、花びらやめしべなどがついているところでそれが肥大して大きくなった部分なんですよ。
答え
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