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2005年1月08日放送
質問1 お正月に「若水を汲む」とよく聞いたのですが、若水って何ですか?
答え
答え1 若水とは、1月1日にその年初めて井戸からくまれる水のことをいいます。清浄な若々しい水と言う意味です。
若水は、正月三が日の間、お茶をたてたり、料理などに使われます。平安時代、貴族の家では立春の日にその年の縁起が良いとされる方向の井戸から汲んだ水を「若水」といい、それを用いることで一年中の厄を取り除くとされていました。
のちには元旦の朝、最初に汲む水を若水といって、これを飲むと生気がみなぎり、厄除けの効があるとされるようになり、神さまへの供え物や家族の食べ物を炊いたり、ロをすすいだりお茶をたてたりするようになりました。若水を神聖なものとして、初穂水、福水、宝水、黄金水とも呼ばれています。地方によって様々なしきたりがあるようです。若水を井戸や谷川へ汲みに行くのを「若水迎え」といって、年男の役目で、元旦に真新しい手桶とひしゃくを持って、まだ暗いうちに起きて汲みにいきます。途中で、誰かに会うとよくないことがあるされていて、万一誰かに会っても無言のままでいなくてはいけない、と言われています。地方によっては女性がすることもあったようです。
今では水道が普及し、井戸から汲んだ水をつかうことは都会ではなかなか難しいですが、水と人の生活のかかわりはむかしからの伝統にも感じられます。
答え
質問2 ロゼと言われているワインの赤、白、それぞれの比率を教えてください。また、お店にロゼがなかなか置いてないのは何故なのでしょうか?
答え
答え2 ロゼワインは一般的には赤白のワインを混ぜて作られるわけではありません。
赤ワインを作るときと同じ様に、黒ぶどうを破砕機でつぶしたものから果梗を取り除いて、果汁といっしょに果皮、種子も一緒に発酵させ、ちょうど液がロゼ色になったところで、圧搾機にかけて果皮と種子をとり除き、果汁の発酵を続けてつくります。
また、別の造り方で黒ぶどうを白ワインのように、ぶどうを潰した後圧搾機にかけて果汁の状態とし、ピンク色となったジュースを醗酵させるとか、タイプによって赤白のワインを混ぜるという製法もあります。この場合はほとんどは白ワインがベースです。 ピンク色は白にほんの少しの赤を加えるだけでできてしまいます。ためしにお手元のワインで混ぜてみてください。ロゼワインには甘口、辛口もありますが、日本では特に飲みやすいタイプのものが多く、赤白のワインと比べると、特徴が強く出たものは少なく、バラエティも少ないため、日本のスーパーなどでは扱いが少ないのだと思います。
なお、最近はボルドーでも辛口のロゼワインの人気が出てきています。ロゼワインは幅広いお料理によく合います。なべの季節です。おでんや寄せ鍋にもどうぞ。
答え
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