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2004年12月18日放送
質問1 ビールや発泡酒には季節限定の商品がありますが、季節によってどのような違いがあるのでしょうか?
答え
答え1 気温、お飲みになる場所環境など、季節に合わせて味わいもバラエティに富んだ製品がいろいろ工夫されています。
味わいの大きな決め手は麦芽の製法やホップによる苦味、炭酸ガスの強さ、アルコール度、飲みやすさ、飲みごたえなどです。例えば、今売れている【冬生】などは、苦味を抑えることで、のどの渇きを癒す飲みやすさと、すっきりとした後味、炭酸ガス圧をやや高めに設定することで、のどに爽快な刺激を生み出しています。またアルコール度も高めに設定して飲みごたえを出します。
冬場も最近は、暖かい部屋で飲まれることが多くなっていますので、実は夏の季節は冬向け商品に近い設定になっていて、一般的にガス圧が高めで、刺激感を与え、爽快ですっきり感を出しています。
春には 華やかな香りとさわやかな後味が出るように麦芽やホップを選び、炭酸ガス圧をやや控えめに設定することでやわらかな口当たりの物があります。
秋向けには麦芽をふんだんに使用して、食欲の秋に合わせて濃く贅沢な味わいです。副原料も大麦を使用して味わいを深めたり、アルコール度数は通常5%や5.5%の製品が多いのですが、6.5%位のやや高めに設計して飲みごたえを強めた製品が人気です。また、中味だけでなく、缶のデザインも、さくらやもみじ、冬景色などを描いて、味わいを盛り立てていますね。
答え
質問2 スポーツドリンクは何故白く濁っているのですか?
答え
答え2 おいしさ、また、身体に良さそう、というイメージを伝えるためです。
スポーツドリンクは浸透圧が体液に近く、汗で失った水分をスムーズに体内に吸収し、またナトリウムをはじめとする適度なミネラルを摂取することができる飲み物です。その目的だけであれば、原料に白くなる成分は含まれておりません。
スポーツドリンクにはおいしく飲めるように、若干の香料などが利用されていますが、この中に、光線などの加減で白く見える性質を持ったものがあるのです。この白い色が、ミネラルなどを効果的に吸収する飲料、というイメージを与えるようです。スポーツドリンク的な飲料で、透明なものもありますが、やはり白っぽい方が売れ行きが良いようです。
アメリカでは白だけでなく、いろんな色があります。たとえば、ゲータレードはアメリカでは青や黄色など色とりどり揃っていますが、日本向けには白濁だけが選ばれています。白濁の方が、身体によい、というイメージが強いのでしょう。アップルジュースも日本では透明のものより、白濁のものの方が主流ですね。これも繊維たっぷりのイメージがあるのだと言われています。
答え
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