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2004年12月11日放送
質問1 「どぶろく」っていうお酒がありますが、名前の由来を教えて下さい。
答え
答え1 「どぶろく」とは、古くからある濁り酒の呼び名の一つです。その語源は定かではありませんが、濁り酒は、もともと中国の「濁酒」(だくしゅ)からきたものといわれ、「濁酒」と同じ意味の「濁醪」(だくろう)が、「どぶろく」の語源という説もあります。濁り酒は、他には「どぶ」「もろみ酒」「しろうま」などとも呼ばれています。
「どぶろく」は、清酒などの醪(もろみ)を漉さないお酒で、米の繊維質や酵母などが混じっているため白く濁り、素朴な香りと米の旨みがあります。
ところで、平成15年に「どぶろく特区」という仕組みが定められました。「どぶろく」はお酒ですので、本来製造するにはお酒の免許が必要で、年間の生産量が6キロリットル(1升瓶約3,300本)以上である等の基準があります。「どぶろく特区」として政府に指定された民宿や飲食店を経営する米づくり農家が自分で作ったお米を原料に「どぶろく」を作る場合には、基準に満たない量でも生産することができるようになりました。そこでは、その農家自慢のお米と水で作った、どぶろくを楽しむことができるのです。
そのほか昔から伊勢神宮や春日大社など全国では四十余りの神社で神事との関係で「どぶろく造り」が許可されていて、全国各地で、どぶろく祭りが行われています。
答え
質問2 10年前位に買った炭酸飲料の缶が棚の奥から出てきました。 缶は変形していないのですが、開けた瞬間ポン!って爆発しないでしょうか?また、飲めるのでしょうか。
答え
答え2 爆発することはありません。
また、缶に入った炭酸飲料の炭酸は、時間が経過しても、抜けてしまうことはありません。缶に傷やへこみなどがなく、密閉状態が保たれていれば、衛生的な問題はないと思われますが、時間の経過とともに、それぞれの中味の味や香り、色などは大きく変化している可能性が高くなります。また、容器も、賞味期限を大きく越えた10年という長期間の保存を見越して設計しているわけではないので、保存状態によっては缶がさびたり、穴があいてしまう場合もあります。いずれにしても古すぎますので、残念ですがお召し上がりになることはお勧めできません。
よく、お肉やフルーツなどの缶詰が膨らんでいたら食べてはいけない、といわれますよね。缶詰が膨らんでしまう理由は、缶に何かがぶつかるとか、落としてしまったりして、缶に小さな傷ができて、そこから外気と一緒に微生物が入った場合に、中味が腐ってしまい、ガスが発生しているからです。
飲み物の缶同様、きちんと密閉されていれば、10年でも腐ることはなく、衛生的な問題はありませんが、やはりおいしさの点からは、お勧めできないようです。
答え
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