バックナンバー
2004年11月27日放送
質問1 紹興酒の砂糖を入れる以外でおいしい飲み方を教えて下さい。
答え
答え1 紹興酒は中国のお酒、老酒の中でも、特に上海の南に位置する紹興の地で製造されたもので、アルコール度は16.7%の醸造酒です。大米(うるち米)、糯(もち米)、黍(きび)などを主原料に、独特の麹を用いて発酵させ、醸造されています。飲み方は、人それぞれのお好みですが、本来の美味しい味わいは、常温でストレートで味わっていただきたいのです。
日本では氷砂糖やザラメを入れる飲み方が一般的に出されますが、昔、上質な紹興酒が入手できなかった時代に、強すぎる酸味などを和らげるために氷砂糖を使ったとも言われています。本場で、十分に熟成されたものは砂糖などは決して入れずに飲まれています。
ストレート以外には、オン・ザ・ロックスや、ぬるめの温燗(30〜40度)でも楽しめます。オン・ザ・ロックスではレモンスライスを加えると中華料理の油分がすっきりしてお勧めです。独特の風味が苦手な方にいくつか新しい飲み方をご紹介しましょう。
ウーロン茶割り:タンブラーグラスに氷を入れてお好みの量のウーロン茶割って、ステア。
上海ハイボール:独特の香りがソーダで割るだけで、さっぱりと飲みやすいカクテルに変身します。
チャイナカシス:紹興酒60mlにカシスリキュール25mlを合わせ、ソーダで割る。紹興酒独特の香りが、クレームドカシスの甘味によって和らげられ、さっぱりと飲みやすいカクテルに変身。おしゃれな名前ですし、女性にもぴったりです。
答え
質問2 ピューレとジュースの決定的な違いって何ですか?
答え
答え2 ジュースというのは液体、汁という意味ですね。果物を絞って作られたものです。果汁の入った飲み物をジュース、と一般的に言うことが多いのですが、本来は100%果汁のものだけがジュースと言うことができます。一方、ピューレは果物をつぶして皮や種、芯などを取り除いて裏ごししたものです。そのままで飲むよりは水や他の果汁とあわせて利用されることが多いです。
モモやバナナ、マンゴーなどは絞っても液体部分が少ないので、ピューレとなります。野菜でピューレという場合はどろどろにして、煮詰め、ソースのようにして使われていますね。
似たようなもので、ネクターという飲み物もあります。ジュースより濃くてトロッとしています。日本ではネクターという言葉は業界団体で登録商標になっていて、一定以上の不溶性固形物、ピューレを含んでいなくてはいけません。おなじみのピーチ以外でも、この規定をクリアしていれば、ネクターとなります。桃とバナナなどのミックスしたものや、マンゴーのネクターなどもおいしいです。ネクターという言葉の語源はギリシャ神話の神酒、おいしい飲み物ということで、もともとは果汁飲料ではなく、甘くおいしいお酒を指しています。
答え
バックナンバーはこちら

サントリーお客様センターはこちら

|久米宏 ラジオなんですけど |TBSラジオトップ | TBSメインページ | もくじ・牽引 |

Copyright(C) 1995-2024 TBS RADIO,Inc. All Rights Reserved.