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2004年11月06日放送
質問1 スコッチやバーボンのように他にも国ごとのウイスキーがあるのですか?世界のウイスキーについて教えてください。
答え
答え1 ウイスキーを楽しむ国、歴史のある国にはそれぞれ特徴があります。
ウイスキーの代名詞のようなイギリスのスコッチ、スコッチより歴史が古いといわれるアイルランドのアイリッシュ、バーボンなどを含むアメリカンウイスキーに加え、カナディアンと日本のジャパニーズが、世界5大ウイスキーと呼ばれています。
ジャパニーズ・ウイスキーは、スコッチに製造法を学んだため、両者の製法はほとんど同じです。大麦の麦芽を原料としたモルトウイスキーと、とうもろこしなどの穀類を原料としたグレーンウイスキーが製造されています。一般的にはその両者をブレンドしたブレンデッド・ウイスキーが多く消費されています。サントリーのオールドが代表例ですね。ジャパニーズとスコッチを比べると、ジャパニーズは麦芽を乾燥させるときの煙のような香り、スモ−キーフレーバーが弱めで、バランスの良い穏やかな仕上がりになっています。
また最近人気を集めているのが、ひとつの蒸溜所の原酒のみでつくられたシングルモルト。蒸溜所ごとの個性が際立っており、様々な香味を飲み比べていただけます。アイリッシュウイスキーは大麦を主体にライ麦、小麦などと、ピートの香りをつけていない大麦麦芽を用いています。
カナディアンは、ライ麦を主原料とし、穏やかな香りをもつフレーバーリング・ウイスキーと、とうもろこしを主原料とし、クリーンな味のベース・ウイスキーとをブレンドしてつくられます。このため、ライトでスムースな味わいとデリケートな香りが特徴です。アメリカンウイスキーは、とうもろこしなどの穀類を原料としアルコール分80度未満で蒸留し、内側を焦がした新しいオーク樽で熟成させます。このうち原料にとうもろこしを51%以上含み、ケンタッキー州でつくられたものが、バーボンウイスキーとなります。
答え
質問2 家で作ったココアをしばらく置いておくと沈殿してしまうのですが、スーパーやコンビニなどで買うココア飲料は、あまり沈殿していないような気がします。何故でしょうか?
答え
答え2 ココアの主な原料はカカオ豆をすりつぶして取り出したココアパウダーです。お湯に溶かして、砂糖や牛乳を入れて飲みますが、パウダーは極小さいとはいえ粒子でできていますので、そのままおいておくとどうしても分離、沈殿してしまいます。
ご家庭で飲むときは、作ってすぐ飲むので沈殿が気にならないでしょうが、缶入り、パック入りは製造してから長期に保存されますので、それを防ぐために一定の成分を加えて均一に混ざり合った状態にしてあります。その一定の成分というものに、セルロースが加えられることが多いのですが、これにはココアの分離を防いだり、サッパリとする食感を与える働きがあります。
セルロースは植物のパルプ繊維などから摂られた成分で作られています。ココアに限らず、市販されている食品には様々な添加物が使われています。酸化防止剤、香料、着色料などが身近なものですね。食品が腐敗したり変質したりするのを防ぐため、また、いつでもどこでも、嗜好品としておいしく楽しく召し上っていただくために、現代の食生活にはある程度の添加物は避けられないものです。各企業では法律で安全性を確認して定められた成分、量の中から、さらに必要最低限のものを極めて少ない量で使用しています。
答え
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