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2004年10月30日放送
質問1 お店で飲む生ビールと、缶ビールや瓶ビールとは中味が違うのですか?
答え
答え1 缶ビール用のビールとか、瓶ビール用のビールを作る、ということはなく、ビールや発泡酒は、どんな容器に入っていても、中味は同じです。さらには、ビアガーデンや飲食店で皆さんが飲まれる生ビール、これは樽に入ったビールですが、やはり中味は同じなんです。
では、何故、お店で飲む生ビールがおいしいと感じるのでしょうか?それは、樽に入ったビールをジョッキやグラスに注ぐために使う、専用の機械に秘密があります。クリーミーな泡は、泡粒の細かさが決め手ですが、専用の機械を使うと炭酸ガスの圧力やビールが流れる通り道の形状を工夫することによって、直径が数ミクロン(ミクロンは10万分の一メートル)程度の非常に細かい泡ができるのです。これほど細かい泡は、瓶とか缶ビールをコップに注いだだけでは、なかなかできません。
更に、樽のビールは最適な温度管理やガスの圧力調整等が徹底されており、最もおいしい状態でビールを飲むことができる、というわけです。そういうお店には『樽生達人の店』などという看板がでていたりしますよね。
せっかくのおいしいビールですから、自宅でも缶ビールや瓶ビールをおいしく飲むためには、まずはグラスをまっすぐ立てた状態で、グラスの1/3位まで、ビールを勢いよく注いで泡を作ります。次に、泡が落ち着くのを待ってから、グラスを少し斜めに傾けて、ビールの炭酸を逃がさないように、グラスに沿ってゆっくりと注ぎます。理想は、ビールと泡の割合が7:3になるのがベストです。
答え
質問2 お祭りの縁日にラムネは付き物ですが、ビー玉入りのビンに入っていればラムネなのですか?ラムネ、サイダー、ソーダの違いを教えてください。
答え
答え2 どれも炭酸の入った透明な飲料なんですが、ソーダは基本的には水に炭酸を加えた味のないものであることがほとんどです。
ラムネとサイダーについては、同じように透明な炭酸飲料ですが、名前の語源に違いがあります。サイダーという名前は、フランス語でリンゴ酒を意味するシードルが語源と言われています。砂糖や香料を加えた透明な炭酸水のことで、明治40年に登場したものです。
一方、ラムネという名前は、レモネードがなまったものです。さらに容器でも違いがあります。ラムネといえば、ビー玉を思い浮かべる方が多いと思いますが、まさに、ラムネとは瓶の口にビー玉で栓をした炭酸飲料のこと、と定められているのです。
余談ですが、どうやってビー玉が瓶の口にくっついて栓の役目をするかというと、最初、中味をつめるときには、ビー玉は中に落ちた状態で中味がつめられます。その後、急激に瓶を下向きにすることで、瓶の中の炭酸ガスの圧力でビー玉が瓶の口のところにあるゴムの部分におしつけられて、瓶の口にぴったり密着して栓になるのです。
もちろん、専用の機械で作っていることなので、お家ではうまくいきませんし、危険ですからマネしないでくださいね。
答え
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