バックナンバー
2004年10月23日放送
質問1 ゴマ焼酎やイモ焼酎は、本当にゴマやイモを使っているのですか? トマトやキュウリなど、何を使っても焼酎ってできるのですか?他にも変わった焼あれば教えて下さい。
答え
答え1 量や使い方は様々ですが、原料として使っていないと品名としてごま焼酎や芋焼酎、ということは出来ません。原料の表示を見ると、実際使われているかどうかがわかります。
焼酎に用いられる原料は、米、麦、そばなどの穀類や、甘藷、酒粕、黒糖などが中心ですが、最近は豆類や海草類等、健康イメージを強調した原料から牛乳まで、様々な原料が用いられています。
珍しいものでは“昆布”や“ワカメ”などの海草、“じゃがいも”や“長いも””くり”など、変りダネはまだまだたくさんあります。 焼酎は本来糖類またはでんぷん質を糖化・発酵し、これを蒸留したものなので、コーヒー・ゴマ・お茶・しそなどの、ほとんど澱粉質を含まない原料は、2次仕込の時にでんぷん質と様々な原料を混和し発酵することで、原料の特徴を活かした焼酎が作られます。
たとえばジャスミン焼酎など、2次仕込の時にジャスミン茶葉、麦、水を添加する方法がとられています。酒税法では原則としてあらゆる原料を使用することが認められています。
但し、ブドウを使用したものは、ブランデーとなり、麦芽を利用したものはウイスキー、その他焼酎にならないものはこまかく規定されています。
また、何故焼酎は多くの原料があるのでしょうか。昔、清酒を造る際の米はとても貴重でした。特に焼酎の発達した薩摩地方は米の栽培に不向きでしたし、南九州の気候が温暖で、清酒造りに適さなかったからと思われます。
答え
質問2 緑茶と煎茶の違いを教えて下さい。
答え
答え2 文字通り、緑茶は緑のお茶の意味、煎茶は煎じて飲むお茶の意味なんですが、煎茶は、緑茶の中の一つの種類を指す名称です。
お茶には、ウーロン茶、紅茶、緑茶など数多くの種類があり、それぞれの種類に適した樹はありますが、「お茶の樹」はみな基本的には同じつばき科の樹です。
その違いは、製造過程で茶葉を発酵させる度合の差から生じます。一般に緑茶とは不発酵茶全般を指す名称で、完全発酵させる紅茶や、半発酵のウーロン茶と対比されます。緑茶には煎茶のほか、ほうじ茶、番茶、くき茶、玉露など特徴のある種類がありますが、煎茶、ほうじ茶は覆いをせず太陽の光をたっぷり浴び、渋みと甘みが調和したさっぱり感が持ち味です。一方、玉露は反対に4月の始めころに新芽が出ると畑に覆いをかけ、直射日光をさえぎることによって、光合成の働きを押さえ、まろやかな甘み、うまみを葉の中に蓄えさせるのです。
煎茶に比べ、玉露はぬるめのお湯で淹れるのも、このうまみを十分に取り出すためなのです。
答え
バックナンバーはこちら

サントリーお客様センターはこちら

|久米宏 ラジオなんですけど |TBSラジオトップ | TBSメインページ | もくじ・牽引 |

Copyright(C) 1995-2024 TBS RADIO,Inc. All Rights Reserved.