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2004年10月16日放送
質問1 子供が生まれた年に記念にワインを買っておいて、将来成人した時に封を切って一緒に飲みたいのですが大丈夫でしょうか?
答え
答え1 お子さんが成人になるという事は20年間保存するという事ですよね。一般のご家庭ではちょっと難しいかもしれません。
ワインの中には瓶のまま保管しておきますと熟成が進んで風味が向上する物があります。例えば、複雑な成分が凝縮されたコクのあるボルドーの赤ワインのシャトー物など。ただ、このためには理想的な貯蔵条件が必要です。
日本のように長い梅雨の季節があり、夏には30℃を越してしまうところもあり、また厳しい寒さのあるところでは、一般のご家庭で20年も品質を維持することはとてもむずかしいのです。また、出来た年に売られているワインは新酒など、長期保存には向かないタイプのものなんです。
では方法は2つ。ワインセラーを手に入れること。セラー「保存庫」と言っても、1本用のものからあります。お誕生から数年たって、生れた年の長期保存に向くワインを手に入れて、保存しましょう。この場合でも、暗く涼しい静かな場所など、十分な注意が必要です。一番のお勧めとしては、保存は専門家にまかせること。つまり、自分で買うのではなくて、20歳になった時、家族でレストランでお祝いをすることにして、予約のときにその年のワインを注文しておくというのはどうでしょうか。料理にあわせたワインも探してもらえるし、誕生日の話題が盛り上がるかもしれません。
答え
質問2 ペットボトルのボトル側面の溝には、いろいろな模様や凸凹デザインがありますが、これにはどのような意味があるのでしょうか?
答え
答え2 2リットル入りなどの大きい容量のペットボトルの側面にある凸凹模様は、ペットボトルメーカーがそれぞれ独自に工夫を凝らして、特許などの権利も取っているのです。この部分を減圧吸収パネルと呼び、単なるデザインではなく、中味や容器を安全に保つ働きをしています。ジュースやお茶で、中味を殺菌するために高温で充填する場合がありますが、中味の液体は熱により膨張しますし、容器も中味の熱でふくらみます。
この内容物が冷めると液膨張率の差により中味は収縮し、容器は元に戻りますが、中の圧力が下がるため、そのままにしておくと容器がボコッとへこんでしまいます。このとき、凸凹の側面の模様が、容器への圧力を吸収し、変形を防ぐ役割を果たしているのです。
ミネラルウオーターなど20〜30℃くらいの常温で詰める製品もありますが、運送中、保管中に万一40℃以上のような高温下に長い時間置かれると、変形してしまう心配があるのでこれを防ぐ為です。
一方、炭酸飲料のような中味に圧力のあるものは炭酸ガスの圧力が全体にかかっており、円柱形のボトルが利用されていますので、凸凹模様はついていません。底の部分を、5、6本の球に近づけた形状の足のついた形にして炭酸ガスの圧力を保持しているのが特徴です。
答え
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