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2004年10月09日放送
質問1 ビールのホップについて質問です。ホップは日本に自生しているものなのですか?ホップについて教えて下さい。
答え
答え1 ビール独特の苦味をだすために欠かせない原料です。酒税法上、ホップが入っていないとビールと言うことは出来ません。欧米を中心とした多くの国々でもビールにはホップが必要です。
ホップは生育環境に敏感な植物で、なかでも大切なのは日照時間と気温、それと湿度です。晴れが多く、夏場の昼が長いところ、気温は、平均気温が夏場でも15℃を越えない涼しさ、湿度もやや乾燥した気候が良いなど、その栽培地も限られています。日本では岩手、山形などの一部地域で栽培されています。海外では、チェコのザーツ、ドイツのハラタウがヨーロッパの主な生産地です。
ホップはつる性の麻科の植物で、日本では「カラハナソウ」と呼ばれており、雌雄が株別々の植物で、ビールづくりでは雌株の中から受精しない雌株を選んで使います。温風乾燥をして圧搾・貯蔵しておき、これを製造工程の煮沸釜の中で麦汁に加えます。
雌花の中には黄色い粉ができ、これはルプリン腺と呼ばれる部分から分泌された樹脂で、独特な香りと苦みをビールに与えます。風味のほか、ビールの泡持ちをよくするのもホップの働きですし、ビールをきれいに澄んだ飲み物にするのもホップの役割です。
答え
質問2 ミネラルウォーターの値段にずいぶん差がありますが、どうやって値段が決まるのですか?
答え
答え2 飲料水に限らず、物の値段は、原料や製造にかかる費用、希少価値、マーケティング判断などで決められていきます。輸入品や山奥など不便なところではコストもかかります。少量しか生産されないものも1本当たりの価格は高くなります。
ところでミネラルウォーターの定義ですが、ミネラルウォーターは商品の特性上、気候・気象・地質・地形等自然の条件に強く関わりあっているので、世界各国によって考え方に差があり、品名表示の方法もそれぞれ異なっております。
日本では、現在のところ、農林水産省がミネラルウォーター類の品質表示ガイドラインを策定して、製造者の指導を行っています。そのガイドラインによると、どんな水かということで地下水か河川などの水か、自然のミネラル分が溶け込んでいるか、また、ろ過や殺菌などやミネラル分を添加しているかなど、どんな処理をしているかにより、ナチュラルウォーター・ナチュラルミネラルウォーター・ミネラルウォーター・ボトルドウォーターの四つの品名に分類されています。
日本では水道水が安心で飲むのに問題ありませんので、販売されている瓶入りの水はほとんどがナチュラルミネラルウォーターに分類されるものでしょう。
答え
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