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2004年9月18日放送
質問1 白ワインビネガーでよく料理をするのですが、ワインビネガーとはどんなものなのか教えて下さい。
また、ワインをそのまま放っておくと、ワインビネガーになると聞きましたが、どうなのでしょうか?
答え
答え1 ワインビネガーは、ぶどう果汁をアルコール発酵させた後、さらに酢酸菌で発酵させて作られた果物酢のことです。
赤ぶどうからは赤ワインビネガー、白ぶどうからは白ワインビネガーが作られますが、ご家庭で古いワインや飲みかけのワインを放っておくと風味が落ちて酸っぱくなりますが、それでワインビネガーになるわけではなく、お酢にするためにはちゃんとした製法があるのです。
ワインビネガーには、あっさりとしてさわやかな酸味と、フルーティーな香りがあります。様々な洋風料理に隠し味としてつかわれますし、肉料理やソースの風味付けや、一般の食酢と同様に、サラダやマリネーなどのドレッシングなどに使われています。
おなじぶどうから作られるお酢にバルサミコ酢というものがあります。これはぶどう果汁を煮つめて濃縮し、木の樽に入れて自然に発酵させたもので、本場のイタリアではぶどうの品種から製造工程まで細かく規定が設けられています。おなじぶどうのお酢でもワインビネガーと比べて芳醇な香りと濃厚な味が特徴です。
答え
質問2 炭酸飲料を多く摂ると、骨や歯が溶けると聞いた事があるのですが、本当ですか?
答え
答え2 炭酸飲料を飲んで骨や歯が溶けることはありませんので安心してください。
骨や歯の主な成分であるカルシウムは酸に溶ける性質があり、魚の骨などを長期間、酸を含んだ液体につけておくと、確かに溶けることがあります。
炭酸飲料には酸味料が若干含まれており、炭酸水そのものにも弱い酸性の性質がありますが、これらの酸は簡単に歯を溶かすほどの強いものではありません。
また、口の中も飲み物はすぐに通り過ぎるのと、そのあと唾液で中和してしまうこともあり、歯が長い間酸に犯され溶けていくということはありません。
ちなみに酸というだけでしたら、お酢などは無論のこと、果汁飲料や日常の食品にも酸を含むものはたくさんあります。また、骨については酸を含む飲料を飲んでも、直接触れることがないのでこれも全く問題はありません。
炭酸飲料が虫歯の原因、という声も良く聞きます。虫歯は食べものやそのカスが長時間口の中にとどまっていた時に虫歯菌によって起こりやすくなります。確かに砂糖などの糖分は虫歯の原因のひとつですが、飲料に含まれている糖のように液状になったものは、口の中をすばやく通りすぎてしまいますので、長い間口の中にある食品や歯にくっつきやすいものに比べれば、虫歯をつくりにくいといえます。
ただ いずれにせよ、食べたり、飲んだりした後に歯をきれいにする習慣は虫歯予防のために大切でしょう。
答え
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