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2004年6月19日放送
質問1 アルコールといってもビールや日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキー、など色々ありますが、歴史上、一番初めにできたお酒は何だったのですか?
お酒の歴史を教えて下さい。
答え
答え1 歴史上の記録に現れた一番古いお酒はワインと思われます。
果物の糖分が自然発酵してアルコールが出来、偶然にお酒が古代の人々の生活の中に取り入れられたと考えられます。紀元前4000〜5000年頃の出来事を記録している古代バビロニアの叙事詩の中に、ワインの記述があります。それから、ビールも同じくらい古く、紀元前3000年頃にメソポタミアのシュメール人が残した粘土の板碑に当時のビールのつくり方が描かれています。
一方、ウイスキーやブランデーは、数千年の歴史をもつビールやワインに比べて、比較的新しいお酒です。
記録として最初にウイスキーが現れるのは1172年、イングランドがアイルランドに進攻したとき、すでにこの地では、大麦から蒸溜した酒を飲んでいたという記録があります。
さらに、ブランデーが文献に登場するのは13世紀中頃のことで、錬金術師がワインを蒸溜し、バン・ブリュレ(焼いたワイン)という酒をつくったと記されています。
中国では紀元前2277年夏王朝の始祖、禹王(うおう)の時代からお酒が史書に登場しています。アワなどの穀物が発酵したものではないかと、言われています。
日本酒は水田稲作が定着したころでしょうから弥生時代の初期2300年位前、と考えられます。
答え
質問2 濃いお茶を一杯だけのむのと、薄いお茶をたくさん飲むのとでは、カテキンの摂取量はどう変わりますか?カテキンについて教えて下さい。
答え
答え2 薄めのお茶でも一度にたくさん飲めばカテキンの摂取総量は同じです。
10グラム砂糖が入っている100mlのジュースを飲むのと、5グラムの砂糖入りを200ml飲むのでは同じだけの糖分の摂取量になりますね。それと同じです。
ただし、カテキンは茶葉が原料なので、カフェインを含んでいますから、カテキンを大量に摂取することは、カフェインも取ることになるので注意が必要です。
カテキンについてですが、カテキンはポリフェノールの一種で、さまざまな植物に含まれています。食品では緑茶、紅茶、烏龍茶などの茶類やカカオ豆にも含まれています。最近は、抗ウイルス作用や殺菌作用、体脂肪の低減など、カテキンについての様々な健康効能など研究が行われています。緑茶に含まれるカテキンは渋味成分でもあります。
また、空気に触れてカテキン類同士がくっつくとタンニンになります。お茶を入れたあと、だんだん色が変わってくるのはこのためです。
答え
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