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2004年6月05日放送
質問1 薬とアルコールは何故、同時に飲んではいけないのですか? また、薬を飲むのに適しているのはやはり水でしょうか?
答え
答え1 皆さんご存知かとは思いますが、薬とアルコールは同時に飲んではいけません。
薬を服用中の人がお酒を飲むと、薬の種類によって、効きすぎたり、効かなくなったり、場合によっては、生命にかかわるような事態になることもあります。
たとえば、風邪薬や花粉症の薬は、アルコールと同様に神経の働きを抑制する成分を含んでいるため、お酒と一緒に飲むと、ひどく眠くなって、思わぬ事故に結びつくこともあります。「薬を飲んだら、お酒を飲むな」、ぜひ、守ってください。
原則として、お薬はコップ1杯くらいのお水かぬるま湯で服用するよう勧められています。厳密にいえば、ぬるま湯がベスト。ぬるま湯で飲めば、薬は胃の中でより溶けやすく、吸収も早いそうです。
お茶やコーヒー等は、それに含まれるカフェインやタンニンの影響を受ける薬があります。
炭酸飲料は胃壁を刺激して、胃酸を分泌するという働きがあるので、逆効果になる胃の薬があります。
風邪薬の中には吸収を遅らせて効き目を持続させる為に、腸で溶けるようにコーティングしてあるものがありますが、これを牛乳で飲むと早く溶けてしまって、効き目が長持ちしなくなることもあります。
薬の効き目の点から考えると、さまざまな実験の結果からも薬の吸収率は、水を前提として設計されていて、それだけ安全で効果的ということです。
答え
質問2 野菜ジュースと果物ジュースがありますが、そもそも野菜か果物か、どういう基準で分類するのですか?
答え
答え2 法律では特に規定はありません。
農林水産省では生産統計上、「木になる物で、長年収穫できるものを果物、1年ごとに収穫する草葉や実を野菜」と分類しています。そのなかで、メロン、イチゴ、スイカは果実的野菜と呼び、野菜に分類しています。
とはいえ、文部科学省が編集している「食品標準成分表」では、これらは果物に分類されていますし、卸市場でも果物として扱われていますし、たいていのスーパーやお店でも果物売り場においてありますね。要するに市場では「おかずになるのは野菜。おやつは果物」と分けているそうです。どの分類でも大根やキャベツは野菜、みかんやぶどうは果物になります。
アメリカでは19世紀末に、トマトが野菜か果物かで、裁判があったそうです。結局最高裁で「果物はデザートに出すものである」ということで、トマトは野菜になったそうです。
最近ではトマトをつかったデザートもありますけどね。
答え
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