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2004年4月24日放送
質問1 ビールと発泡酒の違いを知ってるようで知りません。
何がどう違うのか教えて下さい。
答え
答え1 一般的に、ビールも発泡酒も製造工程にそれほど大きな違いはありませんが、その定義は、原料の種類や、使う比率をもとに酒税法という、お酒に関する法律で定められています。
その法律によると、原料である麦芽の使用量が、水を除いた原料の2/3以上のものをビール、2/3未満のものを発泡酒と分類しています。
ビールの原料には、麦芽以外にコーンスターチなど副原料も使われていますが、そのうち、使っている麦芽の量によって、ビールか発泡酒かに分けられているのです。 さらに法律では、使われる原料の酒類でもビールと発泡酒を区別しています。ビールでは、米やとうもろこしなど政令で定める物しか副原料に使えませんが、発泡酒に使われる原料には酒税法上の制約はありません。酒税は、使われている麦芽の使用比率によって変わってくるので、一般的に発泡酒はビールよりも値段が安い、というわけです。
また最近は、発泡酒以外に、ビール風の炭酸飲料が販売されていますが、アルコール含有量が1%未満であれば、酒類にはなりませんので、味が似ていてもビールや発泡酒という名前にはなりません。
答え
質問2 1回くらいしか使ってないお茶の葉でも、翌日には使ってはいけないと言われました。何故でしょうか?
答え
答え2 一般的に昔から、一晩経ったお茶について「宵越しのお茶は飲んではいけない」と言われていますが、その通りです。
お茶に含まれているタンニンは、お茶のおいしさの成分として重要ですが、時間と共に酸化が進み、色も黒くなり渋みも増しておいしくなくなりますので、まず味の面からお勧めできません。
さらに、湯飲みに出されたお茶は多少時間がたっても心配ありませんが、急須の中のお茶の葉には、たんぱく質・糖分・脂質類などが残っており、カビ類や微生物が発生している可能性があります。
特に、玉露や上質の煎茶ほどたんぱく質を多く含んでいますから注意する必要があります。特に気温の高い夏などは、3、4時間以上は置かないようにしましょう。合わせて、タンニンについての注意として、薬の成分と化学反応を起こしやすい性質があります。その結果 、薬の作用が過剰になったり、抑えられたりしてしまいます。お薬をお茶で飲んではいけない、といわれるのはこの理由からです。
答え
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