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2004年4月17日放送
質問1 ブドウで作ったお酒だけがワインと思っていたのですが、最近、梅やキウイなどで作ったワインが売られていますよね。ワインの定義について教えて下さい。
答え
答え1 葡萄以外の果物で作ったワインは、梅やキウイの他にもりんご、ラ・フランス、桃などが知られています。
国際的なワインの審査など、特別な場合を除けば、「ワイン」という言葉は一般的に「果物でつくられた醸造酒」を指しているのです。だた、ワイン=葡萄というイメージが定着している事からも分かるように、ワインの原料として最も多く使われているのは葡萄です。
どうして葡萄がもっとも多く原料に使われるのかというと、 たくさんある果物の中でもっとも古くから自然に生えていて、皮ごと潰して発酵させるのが簡単にでき、しかも適度な酸と糖分のバランスがよいため、お酒にしてみてもっともおいしい、などの理由から、葡萄が原料としてもっともポピュラーになったと言えるでしょう。
ちなみに歴史的には、紀元前4000年も前からぶどうのワインについて触れられた記録があります。これだけ長い歴史と広い地域で人々に愛されているお酒という点では、葡萄からつくられるワインがやはりいちばんかもしれません。
答え
質問2 飲み物をホットで飲むのとアイスで飲むのと、甘さの感じ方が違うように思うのですが気のせいでしょうか?
もし違うのならそれは何故なのでしょうか?
答え
答え2 気のせいではありません。
人間の舌には、成人で約9,000個の味蕾と呼ばれる味を感じる部分があり、そこで様々な味を感じます。甘味についてもそこで感じるのですが、やはり温かい方が冷たい時より甘さを感じやすくなるようです。
冷めてしまったコーヒーが、おいしい香りがしないだけでなく、甘さも足りないと感じたことはありませんか?甘さの感じ方には個人差もありますが、一般的には、同じ分量の砂糖を入れた飲み物であれば、温かい方が冷たくしたものに比べて、甘く感じると言われています。ただ、その理由ははっきりとは解明されてません。
ところで、砂糖そのものは、飲料の温度の変化に伴って甘味の強さが変わるものではありません。ところが、糖類の中には冷たい時の方が、甘さが強くなるものもあるのです。
それは、「果糖」という果物などに多く含まれる糖類なんですが、これは温度によって構造が変化し、温度が低いほど、甘さが強く感じられる構造になります。
だから果物は、冷やして食べたほうがおいしく感じるんですね。
答え
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